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交渉アナリスト資格をPM業務で活かす(を考える)

おはようございます?こんにちは?こんばんは?
ゆめみのRindaです。

この度「交渉アナリスト2級」というマイナーな資格を取得したのですが、資格取得しました報告ばかりだと、ただの資格マニアと誤解されてしまうかと思いましたので、本日は視点を変えて、今回取得した「交渉アナリスト2級」がPM業務にどう活かせるのか?という観点で投稿してみたいと思います。

交渉アナリスト資格とは?

特定非営利活動法人 日本交渉協会が認定する民間資格

「交渉アナリスト」とは特定非営利活動法人 日本交渉協会が認定する民間資格で、MBAレベルの交渉知識と交渉技術を身につけた実践者の育成を目的としています。

https://nego-analyst.jp/about-sum/about.html

「交渉」に関するMBAレベルの知識と技術を身につけたことを証明する民間資格とのことです。
正直ゆめみに入るまで資格の存在すら知りませんでした。

なぜ資格取得を目指したのか?

「交渉術」と書くと、自分と他人との「交渉」で「自分だけが勝つための技術」を身につける、みたいな、冷たい印象も受けるのですが、よくよく概要などを見てみると、どうやらそうではなく、お互いの取り分が最大化できるような交渉(「統合型交渉」という)のやり方とそのために必要な知識を学ぶ、ということのようです。

PMという職種柄、社内外のステークホルダーたちと「調整」していくことが求められるわけで、日々の業務において何かと「交渉」が発生しています。ただ、なんとなく自分の経験則にだけ従って「調整」をするのではなく、交渉アナリストが目指す「統合型交渉すなわちWin-Win型の交渉」を理解・意識して行えるようになることで、自分とステークホルダーの双方が満足しつつ、目指すべき方向に一緒に取り組んでいくことができるようになり、良好な関係性を構築・継続していけるようになる、というわけです。
これはPMとして学んでおいて損はない知識だろうということで学習を行いました。

もちろんながら、本資格もゆめみ社内制度である「勉強し放題制度」「資格取得報奨金制度」の対象ですので、勉強開始から全て会社補助で受けることが可能であり、合格すれば報奨金も支給されます。


資格取得までの流れ

日本交渉協会のHPにある通り、「2級」の資格は通信講座もしくはビデオオンデマンド講座を受講すれば取得可能ですので敷居も低いです。(2日間の通学ゼミもあるようですが東京のみっぽいので私は除外)

ただし、単純にテキストを読めば良い、解説ビデオを見れば良いという内容ではなく、各単元ごとにワークブックに自身の考えをまとめていく課題がありますので、これが全て完了していることが認定の条件になります。

難易度は高くないので時間をとってしっかりやれば問題なく取得できるかと思います。
私の場合は細切れ学習で少しずつ進めていたので、約1ヶ月程度で課題提出・資格取得、というスケジュールでした。集中すれば1日1時間程度×2週間もあれば十分取れる資格だと思います。

資格取得で得た知識はPM業務に活かせるか?

今までなんとなく経験則的に交渉相手との会話の中で、交渉の妥協点を探ることは多かったのですが、あらかじめ相手の妥協点を想定しつつも、こちらが交渉の中で帰着させたい結論をきちんと定義し、そこに向かって必要な事前準備を行うこと、常に双方がWin-Winとなる結論に向かって創意工夫を行うことなど、感覚的に感じていたことが言語化され、より「交渉に向けた準備」を意識する必要性を実感しました。
また、そりゃそうだよ、と思うような交渉Badシチュエーションなどもケースや解説で出てくるので、そういったものも客観的に理解して自分だったらどうするか?を考える思考訓練にもなりました。

PMではお客様、社内メンバー、社外パートナーなど、様々な交渉相手と連携していく必要があるため、こちらがWin-Win型で交渉に臨もうとしても、相手が「勝ち負け」交渉に持ち込もうとすることは十分あり得ます。そういった場合であっても、知識として武装しておくことで、対処策を検討することはできますし、相手との信頼関係を築くことに重きを置いて交渉していく姿勢はどのような交渉であっても重要なスタンスだなと思いますので、そういった知識や意識を学べたのはとても有意義でした。

余談

とはいえ、相手からの強硬な姿勢や立場を利用した上からの圧力的な交渉の場面で果たして冷静でいられるか・・・
そう考えると今度は「心理学」にも興味が湧いてきます。
こちらはまた別途、書籍等を通じた知識の深掘りをしていきたいなと思います。
Win-Winって書くと綺麗事のようで実際は難しいと感じますが、だからこそそこを目指すかどうか、の意識は重要かな、と本資格取得を通じて感じました。

まとめ

「交渉アナリスト」はPMに限らず、対人交渉において意識しておくべき事項を言語化して学ぶ良い機会になるかと思います。
あと、こういうのは「知識を得たこと」に満足して終わりがちなので、実践で活用していくことが重要です。
今後は「交渉アナリスト(補)」の技術課程を受講し、実践力も身につけてみたいなと思いました。

興味がある方は日本交渉協会のHPにアクセスしてみてはいかがでしょうか。


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