見出し画像

99点の思い出 その1

中学生になって最初の英語の試験で99点を取った話です

父親は英語の研究者をしていました
自分の息子たちには、英語でよい点数を取ってほしかったのか、
小学生の5年か6年になった頃から、定期的に英語の個別指導を受けるようになっていました(弟は5学年下なので、二人一緒に勉強することはありませんでした)

指導が始まるにあたって父親から特に説明はなかったと思います
元々何かにつけ説明をしない、そういう父だから、そういう家だから、そういうものだと思っていたのかも知れません
学習はそれなりに楽しかった気もしますし、指導が厳しかったとか、しょっちゅう怒られたとか、そんな記憶はないのですが、元々自分に選択権のある話ではなかったので、どこか醒めていた部分があったような気もします。
自分が教わっている時にどういう感情を持っていたのか、その部分がすっぽり抜けている気がします
なので当時、どういう心境で、本心はどうだったのか、今は全く思い出せません。
そして、いつ始まって、いつ終わったのかも、全く覚えていません


話を中学1年の頃に戻します
初めての中間テストの時期がやって来ました
父は中学校の教科書を買って教えてくれていたのですが、難しめのものを使っていたようで、
実際に中学校で配られたものは、それより明らかに簡単な内容でした
ただでさえ周囲より勉強が進んでいる(英語だけですが)ので、これを長距離走に例えるなら、
ガンガンに高地トレーニングを積んで、下界に降りてきたような感覚でしょうか
ひと言でいうと「楽勝」です
最初の中間テスト、100点を取るしかありません
本人もそう思っていましたし、おそらく父もそうだったのでしょう。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?