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「明治高等学校・明治中学校」学校説明会に行ってきた

通算11校目の学校説明会は、明治大学の付属「明治高等学校・明治中学校」へ。塾主催の説明会ではあるものの、会場は調布の学校キャンパス内。三鷹駅からスクールバスに揺られること30分、自宅からは通学に1時間を要するが、広いグラウンドとキャンパスは魅力的。

いまのところ、息子(と夫)は大学付属かつ共学校という2つの条件を満たす学校を希望していることもあり、今年はMARCHの付属校を含めてできるだけ見てまわろうと思っている。というか、校風を比較する以前に、付属で共学という条件を満たす中学校の少ないこと…。本当にこの条件だけで絞り込んでいいのか、中学の時点で大学まで決まってしまっていいのか?と、わたしは疑問を持っているのだけど、まずは実際に見てみようと足を運んでみた。

以下、備忘録として印象の良かった点と悪かった点を。あくまでいち保護者の感想なのであしからず。


印象の良かった点

先日の早実と同様、大学からのニーズに答えて、基礎学力の徹底と英語を重視する方針とのこと。理系・文系に偏りすぎず、5科目に十分な学習時間をとり、文理選択も高3から。わたしも、受験のための早すぎるタイミングでの文理選択には疑問を持っているので、このカリキュラムは賛成。最近は教養主義が見直されている感があり、大学受験のない付属校での文理選択については、これがスタンダードになるのかな?という印象を受けた。
また、英語は週に7時間と、比較的多く学ぶのもありがたい。明治高校への推薦基準は英検準2級取得が必須とのこと。進級・推薦基準を満たす必要があり、付属だからといってエスカレーターで進学できるとは思わないでほしい、との談。やはりここでも、付属=ぬるま湯ではない、ということを強調していた。
わたしは知らなかったのだけど、「明治は面倒見が良い」という評判があるらしい。例えば、宿題は多めで小テストもこまめにあり、合格するまで続けたり、7限目に補修があったりと手厚い。週単位の点検で中だるみの解消にもなるとのこと。また、担任との面談でコミュニケーションを取ったり、教員室にも入りやすい雰囲気だったり、教師と生徒の距離が近いのも良さそう。確かに、校舎内の廊下がとても広く、教員室前のオープンスペースでは気軽に質問ができる雰囲気がありそうだった。
どんな進路があるのか、時間的なゆとりを部活だけに使うわけではなく、キャリア教育など大学に入ってから活きる力をつけることができる。例えば、高校では高大連携講座や、放課後に大学の講義を聴講して学部単位として認定される制度もあり、夏休みには会計士や税理士など資格取得に繋がる勉強もできる。大学と連携した教育は付属ならではの良さ。


印象の悪かった点

海外留学について、毎年1~2名が渡航するが、提携先の学校は特にないので、自分で探す必要ありとのこと。早慶には提携校があったので、当たり前のことだと思っていたが、そうでもないらしい。留学に対してかなり強い意思がないと実行は難しそうだと思った。せっかく大学受験がなくて、英語教育にも力を入れていると言うのだから、留学の選択肢は充実していてほしい…。


その他雑感

12年前に共学化して調布に移転。中学は35名×5クラスという規模。中学受験が終わって入学する4月までの間に、スマホに夢中になる生徒が多いので、ある程度負荷はかけるが、中1の4~6月は通学に慣れることが目標。教師からの印象では、全体的におっとりとした生徒が多い、とのこと。
2018年度の卒業生は288名で、大学への推薦枠は300名。全員が明治大学に行ける枠はある。他大に行ったのが13%で意外に多いという印象。明治大学の核となる人材を育てるという意味では、できれば全員に明大に進んでほしいのが本音だが、国公立・私立とも併願が可能とのこと。他大学にチャレンジできるのは選択肢があって良いと思うけど、9割が推薦で進学する環境で、どこまで流されずに頑張れるのかは怪しいところ。


入試について

2019年度の入試を振り返って
・第1回入試では、男子は倍率が微増、女子は下がった(2018年が高すぎた反動)が、ボーダーライン上での争いのレベルは変わらない。
・合格目安は6割の得点。(210点/350点)
・併願校で多いのは、早実、明大中野、中央大学付属中など。
・2回同時受験者には、第2回入試ボーダーラインで3点の加点あり。これは大きい。2019年度は11名が対象。
2020年入試について
・2019年までは男女比6:4の募集だったが、2020年から男女比率を5:5に変更する。現在の中1の男女比は54.9%:45.1%
・2020年は青学の入試日が2/3に移動するので、出願数がどうなるか予測できない。






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