私は綺麗になりたかった

小さい時から、要領が良くて可愛い妹と比べられてきた私。成績だけは良く、父から溺愛されていたが、いつも『こんな私では駄目だ』と思っていたような気がする。

そんな私をさらなる試練が襲った。太り始めただけでなく、成績も下がってきたのだ。思春期特有の、どうにも説明できないモヤモヤとした心の中。お腹はいっぱいなのに食べることをやめられない。今になって思えば過食症だったと思うが、50年近くまえにはそんな言葉はなかった。

とにかく毎日が暗黒。すべてが嫌で、早く大学生になって違う自分になりたいと毎日勉強ばかりしていた。

余談になるが、林真理子が、『異性にモテて楽しい高校時代を過ごした人間と暗かった人間のその後の人生は全く違う』と何かに書いていたと思うが、間違いなくそれは真実だと思う。

あの暗黒の時代に、昨年私が実行したハーブファスティングがあれば全く違う人生になっていたと思うと、50年前に戻りたい。

大学生以降は小デブになり、普通の生活を送っていた私だが、いつになってもコンプレックスは解消されることはなかった。何か上手くいかないと、『私がもっと綺麗だったら』『私がもっと痩せていたら』と外見のせいにした。

綺麗になる、痩せるというものにはすぐに飛びつき、まつげのエクステ、ストーレートパーマ、ネイル等外見だけを繕おうとしていたと思う。

努力は裏切らないからある程度のところまではいったが、いつも自転車操業、あるいはいたちごっこをしているような気分だった。

残ったものは、『また駄目だった』という挫折感と残高が減った預金通帳。

60才も過ぎ、もう見た目に構わなくてもいいかなと思った時出会ったのが、ハーブファスティング。結果はすぐに出たし、リバウンドもなし。パツンパツンだった皮のスカートもスルッとはけるようになったが、何より変わったのは心、考え方だった。

いろいろやってきて、綺麗になるために必要なことはシンプルに下の3つだけでいいような気がする。

➀  自分に合った事を細々と長く続ける。

➁ 身体が喜ぶ物を食べる。

➂ 定期的にファスティングしてデトックスする。

坂道を転げ落ちるように容姿の衰え進行中の今、私はもう一度自分の身体で、老化防止の実験をしていこうと思う。

ファスティングに興味ある方はどうぞ。




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