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そのお怒り、何かあったのでしょうか?

仕事始めから1週間が過ぎて、今週2度もよくわからない地雷を踏んで、お怒りを買ってしまった。(そんなもの買いたくなかった、不買運動を展開したいくらいです)
その2つのお怒りが私の送ったメールに対して向けられたもので且つ非常に似たものであったので、どうやら世の中の人は些細なことにも怒ってしまうほどに苛立っているらしいと推察せざるを得ない。(オミクロンやら中国情勢やら北朝鮮ミサイル発射やらにお苛立ちですか?)

それはメールで必要なご請求をごくごく丁寧にフツーにお願いするものであったので、それに対し実にけしからんっとお怒りを買おうなどとは夢にも思わなかった。チームリーダーから、それを伝えられた時はえ?なんで?怒る?と鳩が豆鉄砲を食らったような反応になってしまった。一件は取引先から。もう一件は他エリアの社内から。

メール文面を読み返して検証してみたが、怒りのポイントが見つけられなかった。しかし取引先担当者は怒って、他の営業にも電話をして文句を言ったりしているので再度『先程は失礼致しました。お詫び申し上げます』などととりあえず謝罪メールを送信しつつ、何か割り切れないものを感じ、こころの中ではふんっ!怒りん坊かっ!などと悪態をついていた。

次の日、出社すると最初に取引先から文句の電話を受けたNさんが『昨日はすみませんでしたね。私が電話を受けたのですが、どう考えても当たり前のメールでしたよね。どこか虫の居所が悪かったとしか思えませんよ』と話しかけてきた。こころの中で正解ボタンを猛ダッシュで連打した。

余談であるが息子が小さい頃、我が家には幼児向けの雑誌懸賞に応募して当てた、知育玩具ウルトラマンの話すあいうえおボード(正式名称は不明)があった。ボード上にウルトラマン一家やら、有名どころの怪獣やらの写真とともにひらがなボタンがセットで網羅されており、またクイズが出るボタンがあって、そのボタンを押すと『ウルトラの父のちっ!』と唐突にクイズが出題されウルトラの父および、ひらがなのちを見つけて指で押すと、けっこう高めのテンションで『正解っ!』と言い、不正解だと悲しげに『もういちど、よぉ〜く考えてね!』などと励ましてくれる。これが一時期、子どもたちのブームとなり、私がクイズを出しては子どもたちの解答に合わせて『正解っ!』やら『もう一度よぉ〜く考えてねっ!』を延々とモノマネさせられたものである。更にボード上にはそれは意味あるの?とツッコミたくなるボタンが一個あって、それを押すとウルトラマンの『シュワッチ!!』がかなりリアルに再現されるのであった。息子はこのシュワッチ!!ボタンが気に入って、病的なまでに連打して、ついにシュワッチボタンは沈黙するようになってしまった。

そうですか、私も何が悪かったのか理解に苦しんで…などとさりげなく答えたものの、そーだよねっ?そー思うよね?ありがとう!Nさん!!とこころの中で固い固い握手をかわした。

そしてその日、その取引先担当者からの外線を私は受けたのだが、そのお怒り様は名乗る事なく、なんとなく決まり悪そうに用件のみを伝えてきて電話を終えた。彼は私からのお詫びメールを見ているはずなので、電話の相手が私であることを理解しているはずであるが、昨日のことには触れずじまいであった。なあんだ笑笑。やっぱり虫の居所が悪かったのねと優しい私はこの理不尽を笑って済ますことにした。こんな時、同じ土俵に立たない事を心がけているエライ私なのである。

もう一件の社内での苦情的なものについてはとりあえずノーリアクションのまま、その後何事もないようにメールはやりとりされている。

そうは言いつつ、メール文面について少なからず自信喪失してしまった。受取側のことを考えすぎて慇懃無礼になっては元も子もない。いかに丁寧にスマートに、ご請求やお願いのメールが出来るか、1日に何度もメールを送受信しつつ考える今日この頃である。はあ、めんど。


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