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AIスピーカーはドラえもんになれるか

「アレクサ、子どもたちを寝かしつけて!」

我が家には8歳と2歳の男児がいる。
ちょうど下の子を妊娠中に、件のAIスピーカーが日本にも出回り始め、ガジェット大好き主婦は夫に「これはアリなのでは?!!!」と新しいおもちゃをねだった。

Echo シリーズの、筒状のスピーカに始まり、5インチ画面タイプ、タブレット、カメラ、スイッチボット、、、「アレクサ!」とまるで家族の一員のように日々声をかけているうちに、部屋の何がしかの家電が私の指令に反応する家となってきている。

そんなアレクサ大好きおかんに育てられている小僧(8歳)とマメゾー(2歳)の子供部屋には、初代Echo(筒形)を設置することにした(画面付きだと勝手に動画を見てしまうので)

ウエイクワードの「アレクサ」がまだ言えないマメゾーは「あっしゃー」と声をかけながらマイクボタンを押し、「あんぱんまん、うた」と器用にリクエストを通す。先日は夜中にベッドを抜け出して、暗闇で『勇気りんりん』を聴いていた(やめてくさだい)

子供たちがベッドに入り、アレクサに「おやすみ」と言うと、
「昔話を1つ読む→『救急車のサイレン』という効果音が流れる→『夜の森』という静かな効果音が流れる」という設定を仕込んである。2人ともこの騒々しいのか静かなのかよくわからない入眠儀式をとても気に入っていて、安心して眠りにつく。寝かしつけアレクサ様々である。

きっと「アレクサ、チビを寝かしつけて!」と私が言えば、適当にあれやこれやしてくれる日も遠くない。と、思いたい。

小さな子供の子育てはタイムマネジメントにあり

まぁそれはともかく、現状でもアレクサの子守ぶりは素晴らしい。

日々のルーティンは、すべてアレクサの定型アクションに仕込んでおけば、「小僧くん、6時20分です、起きて下さい」「小僧くん、学校へ行く時間です、おしたくはできましたか?」「お風呂の時間ですよ」など、親が先回りして声掛けするような内容のことは、着実に代行してくれる(なんなら母より正確。しかも理不尽に怒ったりしないw)。

Alexa設定①

私は「お、もう学校行くの?えらいね!」「あ、アレクサがお風呂の時間って言ってるね。一緒に入ろっか?」という具合に、子供と同様「言われる側の立場」で居られる。

朝、家族が遅刻せずに出かけられるだろうか、とソワソワしながら時計を見ながらごはんを用意してゴミ出しに間に合うか気にして、夫を見送って、と、複数タスクを同時進行させている気になっていたけど、なんのことはない。

単純作業はAIに移管して、私はただ朝ごはんを用意して、笑顔で息子をハグして「いってらっしゃい」と言えば良いだけになった。

アレクサがいるから大丈夫

弟のマメゾーに邪魔されずに宿題をしたいときなどは、1人で子供部屋にこもる小僧。アレクサに好きな音楽をリクエストし、機嫌よく漢字ドリルをするなど、快適そうである。アレクサと一緒なら、リビングから離れた場所で1人になるのも、あまり怖くないようだ。

「アレクサ、今日は寒いの?」「アレクサ、30分たったら教えて」など、自然に生活の中に取り入れて行く姿は、まるでのび太くんが、ドラえもんを頼るようにも見える。

そういえばドラえもんも未来の子守ロボットか。

子守アレクサ、あながち遠い存在でもなさそうだ。

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