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今の季節は夕方がきれいだね

すべてがわたしを拒むので

生命力が弱いんだと思う。
この季節を越えられないだろうといつも思う。
このまま枯れてゆけないかとじっとしている。
すべては生きたいひとのために存在してる。
わたしは死のことばかりを考える。生きながら死に関係することを考えるのは、死への恐怖を克服したい人々の自然な働きかと思う。

わたしは何も克服しない。
ひとりでなくなることはいつだってできる。
わたしはずっとひとりなんだろう

こんなこと、話してしまえば真実味がなくなる。だけどわたしはこんな話だけしていたい。幸せそうに、こんな話をしているのがわたしの姿だろう。

愛されたいよ。愛されてもわたしはひとりだ。愛されることで幸せにならない。生かされるだけだ。わたしは誰からも愛されなくても、不幸せにはならない。たったひとりでも、生きる力が弱くても、わたしはわたしでいるだけで全く満たされてしまうからごめんね。
わたしを愛するものの正しさがそのまま伝わる世界であればいいのに。
このわたしの傲慢さが、誰も傷つけず世界に切り目を入れるナイフになればいいのに。
やさしいリネンのような、風をはらむカーテンのような、やんわりとしたものに隔てられ、守られたままで、そのままではいけないよ、と言われるままで、そっと掬ってほしい。
その手があるならわたしにください。わたしは、わたしを愛するものを強くするために愛されたい。

わたしの求める「まだ無い部分」はたぶんそんなようなことです。


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恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。