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わたしたちの話をしよう

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これで生きていけるのかは分からないけれど、とにかく、「わたしたち」の話をするね。そのうえで、もっとできることを見つけ出すために、今のわたしに必要なことだと思うから。わたしたちには…
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#言葉にする

それでも、いっしょにいよう

ぼくたちの時間だよってきみが言う。 ぼくたちは、いつからぼくたちなんだろう。 ぼくたちは、ぼくたちだから、さみしくても、さみしくないんだよ。 だけど、もっとみんな、いっしょがいいね。 どこかにいるひとりぼっちに、教えてあげられたらいいな。 ぼくたちがいるよ。 あなたはそこでひとりぼっちでも、大丈夫なんだよ。 あなたはいるよ。 いなくならないんだよ。 どうしたら、見つけられるかな。 ひとりぼっちの、あなたがいるなら、ぼくたちはいていいんだって信じられる。 ぼくたちは、ぼく

わたしたちでいよう

ダメなところをもっと見せてもいいんだよ つたなくていい、わたしたちでいよう わたしたちを見せていよう だいじなことだから 高すぎる望みかもしれない とても難しいのかもしれないけれど わたしたちはそれぞれに、 ずっと、そこを目指して出会ったんだよ ふたりならもっとできる ふたりよりたくさんになったら、きっともっともっとできるよ だれもいなくても わたしは見てる わたしは知ってる あなたが存在していること 知っているのがわたしだけだとしても わたしたちが、わたしたち

同じ話の繰り返しにみえても

対話が必要なんだと思う。わたしには、どうしようもなく対話が必要だ。 出会うひと、ひとりひとりと、愛し合うように、そのひととわたしにしかできない会話を、ひとつひとつ紡いでいたいと思う。 ひとりひとりと愛し合うように生きていたい。 わたしはあなたと、あなたとわたしにしかできない話をしていたい。 あなたが、あなたにとって大切な「自分」に向き合えるように、あなたの大切な相手との、あるいはあなた自身との対話を、諦めずに、できるように。 わたしがいるよ、わたしに触れてごらんよ。 わたし

ゆらぎをなだめる子守唄を聴いて

お風呂が好き。 でも、心に張り詰めたような痛みがある時は、浸かる気分になれない。背中に温かいシャワーの流れを感じるのが落ち着く。 湯に浸かるのは元気な時。前向きな気持ちで身体を満たせる時だ。 熱くしないし、半身浴がきもちいい。 身体が慣れてくれば、熱い温泉にも入れるし、サウナも結構大丈夫。でも、最初はぬるめ。ゆっくりだんだんきもちよくなるのがいい。最初に時間をかけると、ずっと入っていられる。急ぐとのぼせる。 嬉しいことや楽しいことをまともに受け止める心の体力がない。お風呂

すきなひとの話をするように、

あなたの話をするのは何か変だ。 なら少し、わたしのすきなひとのことを話そう。 「すきなひと」なんて言って、大概白々しいのだけど、だってそれはひとのかたちをしていない。 かき混ぜるように話すけれど、あまり頭で考えずに聴いていてほしい。誰がどんなふうに受け取ってくれるのか分からないから、なるべく普段通りのわたしで、聴いてもらおうと思う。いろんな道を通って、たぶん、どこかでちゃんとつながっているとは思うのだけど。 おとなの目に守られず、ひとりで野山で遊んだ幼い記憶がある。わた

だから「頑張るね」と言い続ける

外に出してあげたい自分はたくさんある。だけど、受け取るべき相手がいなければ簡単には出てこない。これは誰かから預かった、わたしのものではない気持ちだと思う。わたしだけのものならば、内側に抱えていられる。ただ孤独なだけなら抱えていられる。でも、見せずにおいてはいけないと、どうしても感じているなら、それが欲しい誰かがいるんだろう。たとえ痛みが強くても。誰かの痛みを預かっているんだよ。 だからわたしは伝える。 わたしは、伝えるという行動の楽しさを知っているのだと思う。 「伝わると嬉

この命が求めること

わたしたちは互いの孤独を埋め合わない。 孤独を抱えた姿を、互いに見る。 孤独が故に燃える炎を守って、 もっと世界を信じようと、一緒に歩く。 だけど、知っているよ、 自他の境界をうしなった、優しい大きな癒しがあることを。 わたしは、知っている。 泉のような、大きなその救いが、無くては生きられないことを。 だけど、わたしたちがそれだけでは生きられないということも、 わたしは知っている。 時にその泉をたずさえて、わたしは探しに行く。 ただ救われたいのではなく、 救いがあるという

だいすき、だいすき、聴こえているよ

あなたから力をもらって今日も生きている いつもあたたかい手にあたためてもらった背中で、わたしは飛べる この翼の力をあなたにあげたい わたしたちの大好きな世界を、もっともっと旅していこう 旅していよう だいすき、だいすき 聴こえる声に、呼ばれて あなたに導かれて あなたを導いて わたし一人では入って行けない場所を、あなたは堂々と通り過ぎる。 通らせてもらうだけだからと、怖がらず、遠慮することなく。 そこにあるものを、決して脅かすことなく。 わたしは声を探す。形は分から