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わたしたちの話をしよう

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これで生きていけるのかは分からないけれど、とにかく、「わたしたち」の話をするね。そのうえで、もっとできることを見つけ出すために、今のわたしに必要なことだと思うから。わたしたちには…
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2021年5月の記事一覧

ゆうがたに生まれる感傷

外の空気を感じたい。 行先を決めずにあなたと歩きたい。 夏を暑がりながら、わざわざこんな日に、ねえ、って笑いたい。 花は見たよ。 桜もチューリップも。ハナミズキも。 つつじや藤も、バラも見た。 あじさいもいい頃だろう。 イチョウの幼い葉を見た。だんだんに葉が育って、真夏にさわさわと光を集める様を見るだろうか。 田んぼを見たい。 さあっと風が撫でていく清々しい景色を見たい。 果たしてどれだけを、もう一度あなたと過ごせるだろう。 心配ないよ。 月も星もまた姿を見せてくれ

ちょっと充電してる

自分のからだが、ぴかぴかしている気がする時がときどきあって、 何か、今、しなきゃいけないかなって思わなくもないけどちょっと、 ただぴかぴかするかんじをじっくり味わうことに徹するよ。 そうしたほうが、きっとそのあとすてきな気持ちが出てくるよ。 きらきら ぴかぴか ちらちら ゆらゆら とくとく すくすく 目をつむる。 こころがきらきらするときは、だれにも会わない時間だよ。 だいじな、きれいな、想い出の時間。 だいじなきみの想い出。 あたたかい気持ちがあふれてくる。 ぼくの

「ボス」

ボス。わたしのボス。 「ボス」だといかつすぎるんじゃないかって気にしてるけど、やっぱりボス。 まあ、僕ちゃんだけどね。ボスなんだよ。 それにわたしはイカツいのが好きだ。人相悪いのがいい。猛獣でいい、猛禽がいい。かわいくないのがいい。懐かないのがかわいいもん。 ボス大好き。わたしのボス。 みんなのボス。

毎日わたし

やさしい味付けで煮たかぶがおいしいな。 毎日わたし。 あなたをただ笑わせるためにわたしでいるわけじゃない。 だけどあなたに笑っていてほしいという気持ちは本当だから。 笑ってくれるだけで構わない。 言わずに気づいてほしいわけじゃないよ。 言わないのはわたしの意志だ。 でも、伝えていいかを迷っている。 意図に気づいてほしいんじゃない。意図はない。 気づいてほしいのは、あなた自身の感じていること。 笑わなかったら、あなたじゃなくなると思っているわけじゃないよ。 笑えなくなって

あなたと会えたからここまで生きてきた

あなたを必要としたんだよ。 どんなに暗い、深いところに潜っても。 ここを通らなければ出会わなかった。 この瞬間に出会うために、わたしはここを通らなければならなかった。 ここしか通る道はなかった。 そう思える時間を確かにすごしてきたんだよ。あなたに出会わないままで、生きていくわけにはいかなかった。それでも生きてきて、本当によかったと言えるためには、出会っていくしかない。 ずっとずっと、瞬間に、景色に、感動に、あなたに。 あなたに会いに行くことしかできない。 あなたに見つけて

あなたに会うために生きている

わたしが「わたし」を持って生きることに意味があるとするならば、人生は「まだ見ぬ誰かとの待ち合わせ」なのだと思う。 待ち合わせるのには集合場所が必要だ。 しかし事前に指定されない約束なら場所も時間も分からない。もし会えた時にそれと分かるために、わたし自身が、自身という固有の情報を持ち歩いているのだ、と、考える。 真実がどこにあるかは分からない。 ただわたしは思うのだ、「あなたに会うためにわたしは生きてきた」と。 あなたに会わないままで、生きるのをやめることはできないのだろうと。

だいじになっちゃうんだよなあ

多少乱暴になってもいいからって決心しても、やっぱりどうしても大事になっちゃう。 思い切りも時には必要なんだけどなあ。 前に進むときは、進んだ先のいいことをめいっぱい想像するよ。 だって「今」にあるいいことは十分わかってる。 振り返って惜しむのは、進んでからだっていい。無くさないから大丈夫。本当に無くしたくないものならちゃんとついてくる。 わたしが背中を押すから、 わたしの手を引いて行ってくれない? そうやってここまで来た気がするよ。 「ラクになると思うよ」 変わる理由