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色の絵

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見出し画像に色の絵を使っている記事です。どの絵も気に入っているので、見てもらいたいなと思ってマガジンにまとめました。ほんのすこしですがみんなのフォトギャラリーにも上げていますので…
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2022年3月の記事一覧

置いて行かない、この春は、 この身体に抱えられる限り連れて行く。 夏の話は夏にするから、待っていて。 必ず行くから。 間の日に息をして、よい季節に助けられて。 季節の盛りに圧倒されたとしても、 目を逸らさずに。行くよ。

話をする。 いつもは隣に座りたいけど、今は向かい合って。 別にいいんだ、話したくなければ、黙って座っていても。君にとって大事なことなら、簡単に伝えようとしなくていい。 話すのは楽しいよね。不機嫌なわけじゃないと知っているよ。

体はゆったり寛いで、心の中で静かに燃える、 暖かな「怒り」を見つめた。 雨の時間に守られていた。

ふと来た道を振り返った

晴れではあるが、晴れすぎず、曇りすぎず。 冬ではないが、春すぎず、冬すぎず。 間のときがあるのが良い。 よい曇り。よい晴れ。よい季節の変わり目。 しかし、圧倒的な春に会えば、あなたに会いたかったと、どうしても思うのだろう。 春が満ちればすぐ傍にもう夏を感じる。 だから、冬の空気がまだどこかに居てくれる、今がいちばん春なのかもしれないね。 (もう、夏に会いたくなっている?) 春の花が咲いてゆくのを、ひとつ残らず見届けることはできなくても、はっきりと晴れない毎日が、紛れもな

青い雲を見たんだよ。きれいで、嬉しかったなあ。

複雑な気持ちだったけど、君が大丈夫ならよかったよ。

昼が長くなってきたんだね。

日記にも書かない

なにかあっても、 なにもなくても 何も言わないから、何も無いよ 僕だけが知っている 僕までも忘れてしまう なんでもないこと、 なんにもないこと 毎日考える 毎日忘れる 誰か見てるの? 誰も見ない。 僕はいない。 読み返した日記帳 書いていないことも思い出す 書いてあるのに覚えていない なんでもないんだよ。 忘れたことも忘れて、どこかでまた考えて、 違うページに書いたのかもしれないよ 書いてあるかもしれないね 書いていないよ、たぶん。だって、 書かなかったんだから。

生きてよ

ないしょ、 ないしょ、 ないしょのはなしは、していいの? ないしょだよ、 ないしょだよ、 ないしょってことだけ教えてあげる! なんのこと? いつのこと? だれのこと? ぼくのこと? ここは、 行き止まりだよ! ここから先に、 行きたいの? 本当に? 本当に? 本当かなあ? 本当に、ここから先に行きたいのなら、 ここは通らないはずだなあ? 本当に、ここを通りたかった? 来てみただけだね? いいよ!引き返していいよ。 いきろ、 いきろ、 君に教えてあげる! ここから、真っ

まばたき

ただ、きれいだなと思った。 その気持ちを見てもらいたくて、扉を開く。 新しい季節が始まってゆくよ。 にぎやかな気配がして、楽しいね。 いろんな気持ちと話したい。 誰のことを聞いてもらおう。 あなたは?誰に会いたい? 会いたいひとに会えるといいね。 ここが待ち合わせ場所になればいいと思う。 それだけだ。 好きにならなくていいよ。 好きになってもいいよ。 お気に入りの景色じゃなくたっていい。 いつか、思い出の場所になる。 苦みも、痛みもあるままでいい。 すべてが心地好い必要

今日泣かない

今日は、泣かない 笑っていようと決めたからではなく 泣く必要が無いと感じるから 今日は泣かない 心を戒めているものが解かれた そんな感覚があった しかしまだ、しっかりと飲み込んで、 身体を巡るのを確認してからでないと そうだ、本当に「自由」になったのなら ちゃんと、身体が分かるまで 自由を、身体が、理解するまで 声を出したら、壊れてしまうだろうか? 泣けるようになったことは、あまりにも喜ばしく 身体が一つの機能を取り戻したと思った 内臓が硬直して 呼吸がぎこちなくなる

過去

心臓じゃなくても、切れば血が出る 心臓じゃないところを切って、 血が出るのを見て、生きていることを確認する そういう行為みたいに、致命的な言葉を避けて その言葉を使わなくても、 心の状態が分かる言葉を 探し出して、吐き出す 本当に言いたいことは、 どう言葉にしたって出てこないのだから 言葉では出てこない 吐いたら自分に突き刺さって 命を落とすかもしれない鋭い言葉を 敢えて選ばなくてもいい 優しい言葉も要らない やり過ごすのがどうしても下手な時がある 心臓さえ切らなければ生きら

空白でいること

落ち着いた心を保ちたいときに、傍にいてくれるものなら見つかるだろう。 落ち着けないときは、どんな動きのものでも刺激になってしまうから難しいね。 空白が必要だろうと思う。 平気なふりをしようとするより、黙って堪えているよりも、ざわついた心を顕にするのが健全なのかもしれない。 けれども、ただ共感に疲れているのなら。 空白をあげよう。 何も感じなくていい。 何も言わなくていいよ。 動こうとしなくていい。 帰る心が見つからないなら、ゆっくりしていくといいよ。落ち着いたら、自分の心に

いつかの月夜

夕方から夜にかけて 雲の広がる日が続いていたから 久しぶりに会えた夜の月 夜の雨は好き 昼の月も好き 曇りの夕方が好き 満月が近い 雨が降るかもしれない 日が長くなったな 月の夜に、何を思うだろうか 月のない夜に、何を思うだろうか よく晴れた満月の夜は どうしてか、やはり美しい どんな夜も どんな月にも それぞれに思うことはあるけれど 明るい満月には あなたを見ないわけにはいかないと思うのです