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三日坊主日記 vol.101 『垂水漁港で出会った素敵な女性』

とても素敵な女性に出会った。


今日は朝から垂水へ。神戸市垂水区。阪神間随一の海水浴場である須磨と、明石海峡大橋の袂の舞子に挟まれていて、海釣り公園やアウトレットパークで知られているところだ。たまに車で通ることはあるけど、電車で来たのは初めて。用を済ませ、周辺を歩いてみることにした。


駅の南側には海(わたつみ)神社という立派な神社がある。神社の更に南側を見ると、国道を挟んで海を臨むように朱色の巨大な鳥居が立っている。鳥居に誘われて海まで歩くと、垂水漁港。


垂水漁港は兵庫県内でも有数の大きな漁港だそうで、主にシラス、イカナゴの船曳き網漁、エビ、カレイなどの底曳き網漁、日本有数のノリの産地としても知られる海苔の養殖業が営まれているらしい。漁港があるのは知っていたが、シラスが獲れることも、海苔の産地だということも全然知らなかった。即売所では今が旬のイカナゴの釘煮やシラスを販売しているし、土曜日には水揚げした魚の販売もしている。今度是非来てみよう。


漁港には漁協の立派な建物があって、2階に漁港食堂というのがあるらしい。営業してるのかしらと思いつつ、階段を上って中に入ると何やら人が大勢いる。そこで何が行われているのか一瞬状況が理解できなかったんだけど、よくよく見ると食堂(入り口が地味でわからない)へ入る順番待ちをしているらしいのだ。


寂れた漁協の社員食堂のようなものを勝手に予想していたので、人が大勢いてもまさか客だとは思わなかったである。失礼しました。約10組20数人が待っていたが、折角なので僕も待つことにした。



名前を記入して、あたりを歩く。ちょっと風が冷たいが、とても天気が良く気持ちよかった。20分ほど時間を潰して食堂に戻ると、既に順番が回ってきていたようだ。で、登場したのが素敵な女性。20代後半くらいだろうか、飾り気のない人である。


僕が事情を話すと、次にお呼びしますからお待ちくださいと言ってくれた。なんだか後ろで待っている人がまだいるのに申し訳ない気がしたが、甘えることにする。


すぐに呼ばれ、食事を済ませてレジに向かうと、たまたまレジ担当が前述の女性。先ほどのお礼と営業時間などを聞くために話しかけたら、なんとレジを打つ手を止めて、僕の方に真っ直ぐに向き直り、しっかりと僕の目を見て受け答えを始めたのだ。


僕はハッとした。人に話しかけられたら作業しながらではなく手を止めて、その人の目を見て受け答えする。こんな当たり前のことを随分忘れていたように思う。食事時で忙しいのに、おっさん相手に何という素敵なおもてなしか。どんな育て方をしたらこんな素敵な人に育つんだろう。


初めて会った、娘のような年齢の人に教えられた。ぜひ見習いたいと思う。ありがとう。ごちそうさまでした。食事も美味しかったです。


【vol.98『数学部で算数を解く』の答え。(1)7分の13倍(2)7分の120分】




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