三日坊主日記 vol.183 『ほっとして呑みすぎた』
昨日は従姉妹が集まった。
大阪が二人、奈良から一人、和歌山から一人、横浜から二人。母方の祖父母を祀る仏壇終いをするためだ。この祖父母も、そしてその娘達(従姉妹の母親たちね)も結構信心深かったので、仏壇終いは非常に気が重かった。なんだろう、ご先祖の居場所をなくすというか、薄情な仕打ちをするというか。
しかし、いつもお参りに来てくれていた浄土真宗の寺の住職に相談すると、あっさりと、そして軽やかに、引き受けてくれた。曰く、浄土真宗はそういうややこしいというか、面倒なことは一切いわない。仏壇は御先祖に手を合わせるのではなく、ご本尊阿弥陀如来に手をあわせるもので、ご本尊のお姿を写した掛け軸から魂を抜いて寺に持ち帰るので、あとは好きに処分してください、と。
この言葉で随分と気持ちが楽になった。さすが浄土真宗。さすが親鸞上人。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
みんなの予定が合った昨日、遷仏法要と呼ばれるその式が執り行われた。といってもいつもの法事とほとんど変わらない。それ用のお経をあげてもらって、焼香をして、お終い。あっさりしたものだ。まあ、あまり未練を感じたり大仰にならないように配慮してあるのかも知れない。こういうところが庶民の宗派浄土真宗の良いところでもあり、人によっては物足りなく感じるところなのかも知れない。
ともあれ我々にとっては大助かりで、全員肩の荷が降りてほっとした。その後は駅前の小綺麗な和食屋さんで呑むわ食べるわ。この店は雰囲気もいいし、料理も美味いし、何より明るくて清潔で庭の見える個室があるのがいい。もちろんお値段もいいんだけど、それだけの値打ちがあるのだ。
盛り上がったついでに、従姉妹の旦那の甥っ子が焼き鳥屋をやっていて、北新地と香港と鶴橋に店を出しているという話になった。じゃあ行こうじゃないかということで、電車を乗り継ぎ鶴橋へ行くことになった。北新地と香港の店はかなり高級店らしいが、鶴橋の店ではリーズナブルな価格で同じレベルのものが食べられるという。いや、食べた。いろいろと食べたし呑んだはずなんだけど、残念ながらあまり覚えていない。
たまには身内と呑むのもいいもんだ。皆さんお疲れさま。そして今日、グループLINEに焼き鳥屋でその甥っ子も一緒に写った集合写真が送られてきた。いつどこで撮ったのか全く記憶にないのだ。近いうちに必ずもう一度行ってみようと思う。