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三日坊主日記 vol.172 『Immersive Museum OSAKA 2024』

仕事の参考になればと、Immersive Museumで“ポスト印象派”を見てきた。


Immersiveとは没頭させるとか、夢中にさせるという意味の形容詞。映画館に入ると正面のスクリーンだけでなく、左右の壁にも、時には背後の壁にも、なんなら床面にもスクリーンがあって映像が映写されている感じ。つまりスクリーンで作った四角い箱の中に入ったかのように文字通り視界が全て映像で埋め尽くされ、その世界観に没入するという最近流行りのエンターテインメントコンテンツだ。


今回行った堂島リバーフォーラムは、テニスコート一面分ほどの広さの空間に入り、床を入れて5面に映写されるポスト印象派の画家たちの絵画にCGで手を加えた映像に没入するというもの。スーラ、シニャック、ピサロ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ。彼らの絵の特徴をうまく捉え、30分の作品にしてある。


作品はループしてあってエンドレスで流れている。会場への出入りは自由で、平日にも関わらず常に20〜30人のお客さんが入れ替わり立ち替わり入っているという印象。皆が床に自由に座り、思い思いの体勢で見ることができる。撮影も自由で、皆さんそれぞれに好きなシーンで映え写真を撮りながら楽しんでいる。内容的にも気楽に見れるし、30分間なので時間的にも気軽ではある。が、料金はなかなか厳ついのだ。


僕の感想は(決して悪くいうつもりはないので誤解しないで欲しいのだけど)、正直この程度のことでお客さんは十分楽しめるんや、だ。もっといろんな仕掛けがあって、驚きと感動があるのかなと思っていたら、そうではなかった。しつこいようだが、決して悪口ではない。僕が勝手な想像をしていただけだ。イヤミでも負け惜しみでも何でもなく、大画面にまあまあの迫力の映像と音響で十分楽しめるもんなんだなと。


映像技術としては目新しいものはなく、ちょっと拍子抜けした感は正直あった。甲子園球場でなかなかの入場料を払って草野球を見ているというか、草野球はさすがに失礼なんでモルツ球団(古い)ぐらいにしておくか、というか。もし関係者がこの日記を見ることがあったらごめんなさい。全く悪気はありませんのでお許しください。


しかし、正直、全身全霊で思う。これが正解なのだろうと。採算とお客さんの満足度を計算したら、これが最適解なんだろうと思う。勉強になりました。はい。



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