三日坊主日記 vol.182 『女子プロ野球観戦』

甲子園球場へ戦を見に行った。

と言っても女子プロ野球の話。知人の知人の娘さん（遠い）がジャイアンツの選手だというので、応援に行ってきた。以下、今日は女子プロ野球を見た感想を書きます。女性の方がご覧になったら不愉快な表現があるかも知れませんが、全く悪気はありませんのでお許しください。

僕自身、いまは趣味でサッカーをしているが、野球歴の方がずっと長い。我々の年代、育った地域にはサッカー文化がほとんどなく、男子小学生はほぼ全員（は言い過ぎか）野球をしていた。放課後はどこの空き地や公園でも子供たちが集まって野球（らしき）遊びをしていたし、多くの子が少年野球チームに入っていた。

そのまま中学校でも高校でも野球を続ける奴もいれば、他のスポーツを知りそちらに鞍替えする奴もいた。僕も中学校では野球部には入らなかったが、野球はずっと続けていた。だから野球が身体に染み付いている。僕たちにとって野球は、自転車の乗り方や水泳などと同じで運動連合野に記憶されている長期記憶なのだ。

だから野球を見る時はまるで評論家のようになる。プロ野球ファンは皆が監督というアレだ。ゲームの雰囲気を楽しむというよりは、選手個々のプレーや監督の采配を見てしまう。昨日も多くの観客がビール片手に大騒ぎしている中、くそまじめに野球を見てしまった。

さて、感想。みんな上手い。プロなんだから当たり前だけど、上手いと思う。身体の使い方や肩の強さなど、なかなかやるじゃないか。男子と比較するとどれぐらいのレベルだろう。塁間が男子に比べて1〜2メートル短いんで単純に比較できないけど、高校野球の中堅チームあたりだろうか。いや、プレーの質はもっと上なのかも知れない。よく鍛えられているし、基礎がしっかりしている印象だ。

しかし、残念ながらスピードとパワーではどうしても見劣りしてしまう。ピッチャーの球速（昨日の最速で122km/h）、フィールディング、走塁。身体の構造が違うんだから仕方がない。そんな中、ジャイアンツの先発投手がとてもよかった。右投げの本格派なんだけど、手首にタメがあると言うか、リリースの瞬間ギリギリにキュッとスナップを効かせる独特の投げ方で、タイミングがちょっと取り難いような印象。タイガースの選手達も打ちあぐねていた。

試合は7-0でジャイアンツの勝利。昨日の試合を見た限りでは、そうだろうなという印象。投手力に少し差があったかも知れない。お客さんも結構入っていたし（1000〜2000人ほどかな）少ないながらも鳴り物付きの私設応援団もいて、みんな楽しそうだった。

選手の皆さんも幸せなんじゃないだろうか。もちろん男子と比べたら環境が違いすぎるし、色んなことが足りてないだろう。でも、好きな野球で給料を貰えて、ファンに応援してもらいながら甲子園球場で試合ができるのである。これからも頑張ってください。応援しています。

ちなみに、ジャイアンツの監督はあの宮本智和元投手（後で知った）。明るいキャラクターで女子プロ野球を盛り上げてほしい。ちなみに彼は小学校時代はサッカーをしていて、野球を始めたのは中学校に入ってからだそうだ。そしてタイガースの監督は木戸克彦元捕手。