スワップポイントとは

スワップポイントは、異なる通貨間での金利差によって発生する金額のことを指します。ポジションを保有している一晩（ニューヨーク時間の5時）を超えた場合に、高金利通貨を買い、低金利通貨を売るとプラスのスワップポイント（利息）を受け取ることができます。逆に低金利の通貨を買い、高金利の通貨を売ると、スワップポイントを支払う必要があります。

FX取引では、単に価格変動から利益を得るだけでなく、スワップポイントを活用することで、取引のもう一つの収益源を確保することができます。このスワップポイントを理解し、上手く取り入れることが、長期的な資産形成に繋がります。

スワップポイントの発生タイミングは？

1. スワップポイントは、ポジションを翌営業日まで持ち越した際に発生します。

2. 具体的には、各FX業者が定めた1日の区切りの時間（ニューヨーククローズ時刻）をまたいでポジションを保有すると、スワップポイントが付与されます。

3. 多くの業者では、米国東部時間の夏時間は午前5時台、冬時間は午前6時台が1日の区切りとなっています。日本時間だと、夏時間の場合は午後6時台、冬時間の場合は午後7時台になります。

4. ただし、各国の祝日などの影響で、スワップポイントが付与されない日や、付与日数が変則的になる場合があります。

5. 土日を挟む場合、水曜日のニューヨーククローズ時刻をまたぐと、木曜日に3日分のスワップポイントが付与されるのが一般的です。

6. 実際に付与されるスワップポイントの金額や日数は、各FX業者が提供する「スワップカレンダー」で事前に確認することができます。

スワップポイントメリット・デメリット

メリット

スワップポイントを受け取れる通貨を長期保有することで、小さな収入源を確保することができます。これは、特にトレンドに沿った長期戦略を取るトレーダーにとって有利です。

デメリット

スワップポイントを支払う通貨を保有すると、文字通りスワップポイントを支払わなければなりません。
また、その支払いコストもトレードのリスク管理に考慮する必要があります。長期間保有する場合、スワップポイントの支払いが積み重なり、想定以上の損失に繋がることもあります。

スワップポイントの活用法

スワップ狙いのトレード

金利差が大きい通貨ペアを選び、高金利通貨を買い、低金利通貨を売ることでスワップポイントを意識的に狙う戦略です。この方法は、金利差による収益を見込むことができ、長期保有に適しています。
例えば・・・
トルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円など、スワップポイ　ントの高い通貨ペアを選ぶことで、効率的にスワップ収益を得られます。
以下写真は参考例です。

これはSBI　FXトレードのアプリでシミュレートした画面で、
１日あたりのスワップポイントとなります。
MXN/JPY（メキシコペソ/円）で一日２４０円なので、
１ヵ月でおおよそ\7,200円となります。

ただし、これらの通貨は変動リスクも高いので注意が必要です。
先ほどのメキシコペソ円ですと2024年4月5日現在のレートは、
9.142(buy)となります。よって仮に画像の通り10万通貨メキシコペソを買った場合、9.142➡8.142となると、損失はマイナス10万円となります。
この『10万円』の損失が大きいか、小さいと捉えるかは個人差によります。

しかしながら、レバレッジは控えめにするのが大事です。
しつこいですがレバレッジを効かせると、金利差以上に為替変動リスクが高まるため、低めのレバレッジで安定運用をがオススメです。

まとめ

• スワップポイントは異なる通貨間の金利差から生じる収益源です。

• 長期保有によりプラスのスワップポイントを受け取ることで、小さな収益を確保することが可能です。

• スワップポイントのコストをリスク管理に考慮し、適切な戦略を立てることが大切です。

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