為替介入の効果の有無と、介入がどの程度(期間)続くのか

はじめに

2024年4月29日、円(ドル円)が160円から一気に155円前後まで高騰しました。X上では「為替介入」が話題になっていたので、タイトルにあるテーマにそって調べてみようと思います。
(為替介入については、別で記事を作成するかも…しれませんが調べて貰った方が良いかも)


👉私【AIに質問】

日銀の為替介入の効果についてプロの視点から解説してください。
特に、
・介入効果がどの程度続くのか
・市場は介入をどのように受け止めるのか
・為替介入は国の政策という、大きな流れに小石を投げるだけの行為なのか

👈AI【回答】

日銀の為替介入の効果について、専門家の見解をまとめると以下のようになります。

介入効果の持続性

為替介入は一時的な効果しか発揮しないと言われますが、その後で金融政策が動くまでの時間稼ぎにはなります。2022年10月の介入が成功したのは、その後に金融政策の修正が行われたからだと考えられています。

市場の受け止め方

市場では、日本が単独で円買い介入を行っても、効果は限定的・一時的という見方が一般的です。為替相場のトレンドがドル高円安方向に動いている時に逆らっても、効果が期待できないためです。
一方で、160円台をつけたことで日本政府・日銀による市場介入への警戒感はこれまで以上に強まっているとの見方もあります。介入への警戒から、円を買い戻す動きも出ています。

大きな流れに対する効果

多くの専門家は、為替介入は持続的に円高方向に持って行く目的ではなく、米国の事情が変わるまでの時間を稼ぐ効果を狙ったものだと指摘しています。ファンダメンタルズによって裏付けられた為替のトレンドを、政府・日銀の単独介入によって反転させることは難しいと考えられます。円安のトレンドを反転させたわけではないにせよ、投機的な円売りを抑制し、5円程度円安の進行を抑制した可能性が高いとの見方もあります。以上のように、為替介入の効果については限定的との見方が多いですが、急激な円安を一時的に抑制し、金融政策転換までの時間を稼ぐ役割は果たせると考えられています。ただし、日米金利差の縮小が見通せない中、介入だけでは円安傾向に歯止めをかけるのは難しいというのが大方の見方と言えるでしょう。


個人的に『時間稼ぎ』という意見は納得感あるなーと感じました。
確かに為替以上に経済の動きは読みにくいような気がしますが、各国の金利政策が経済学がベースに決定されるのであればマクロの視点では国ごとの政策の大筋は読めるのかもしれません。
大筋が読めるのであれば『時間稼ぎ』という選択肢は有効に思えます。
つまり、大きな流れが変わるのを待つ、という事になりますね。
では、実際の所為替レートと国の金利政策の予測はどちらが読みやすいのでしょうか??


👉私【AIに質問】

あなたは専門家として、国の金利政策の予測と、為替レートの動きはどちらが読みやすいと思いますか?

👈AI【回答】

専門家の立場から考えると、一般的に金利政策の予測の方が為替レートの動きよりも読みやすいと言えます。その理由は以下の通りです。

金利政策の予測がより読みやすい理由

  1. 金利政策は経済指標に基づいて決定される傾向が強いため、ある程度の予測が可能。

  2. 中央銀行は金利政策の方向性を示唆するフォワードガイダンスを行うことがあり、これが予測の助けになる。

  3. 金利政策は定期的に決定されるため、タイミングが読みやすい。

一方で、為替レートの動きは以下の理由から予測が難しいと考えられます。

為替レートの予測が難しい理由

  1. 為替レートは金利差だけでなく、貿易収支、政治情勢、市場心理など多様な要因に左右される。

  2. これらの要因は刻一刻と変化するため、為替レートは非常に変動が大きい。

  3. 為替市場では投機的な取引も多く、必ずしも経済の実態を反映しない動きもある。

ただし、金利政策の予測も政治的な要因などで外れることがあるため、確実とは言えません。また、長期的な為替レートの方向性は、金利差など経済のファンダメンタルズである程度予測可能との見方もあります。

まとめ

金利政策は経済指標に基づいて決定され、為替レートよりも予測しやすい傾向にあります。一方で、為替レートは多様な要因に左右され、変動が大きいため予測が難しいと言えます。ただし、どちらの予測も確実とは言えず、幅を持ってみる必要があるでしょう。金利政策と為替レートは密接に関連しているため、両者を合わせて分析することが重要だと考えられます。専門家としては、経済指標や政治情勢など幅広い情報を注視し、総合的に判断することが求められると言えます。


なんとなく予想していましたが、為替レートの方が予想が難しいみたいです。ちなみにOpusとChatGPT4両方とも国の金利政策の予測の方がしやすいという結論でした。
若干話がそれました。次は介入の期間について調べましょう。


👉私【AIに質問】

過去の日銀の為替介入が行われた期間はどの程度でしょうか?数か月?

👈AI【回答】

過去の日銀の為替介入の期間は、ケースによって数日から数年と幅があります。主な介入期間を見ると以下の通りです。

  1. 1995年2月~1995年9月の円売り・ドル買い介入は約7ヶ月間継続5

  2. 1997年11月~1998年6月の円買い・ドル売り介入は約7ヶ月間継続5

  3. 1999年1月~2000年6月の円売り・ドル買い介入は約1年5ヶ月間継続5

  4. 2003年1月~2004年3月の円売り・ドル買い介入は約1年2ヶ月間継続し、特に2004年第1四半期の介入額は1500億ドル近くに上った8

  5. 2010年9月~2011年11月の円売り・ドル買い介入は約1年2ヶ月間継続5

  6. 2022年9月~10月の円買い・ドル売り介入は9月22日、10月21日、10月24日の3回実施された14

このように、数ヶ月から1年以上継続した介入期間もあれば、2022年のように1ヶ月程度の短期間に集中的に行われたケースもあります。介入の目的や市場環境によって、介入の期間や頻度は異なるようです。ただし、単発の介入では効果が長続きしにくく、ある程度の期間継続的に介入を行うことで、為替相場の安定を図ろうとする傾向が見られます。


一定期間行わないと効果がでず、単発では効果が薄いという事ですね。
では、今回のは単発だったのか?というと謎ですね。
深読みすると、『2022年9月~10月の円買い・ドル売り介入は9月22日、10月21日、10月24日の3回実施』後は一旦調整局面になりましたけど、しばらくして円安トレンドに戻りました。そして現在また介入らしき動きがあった。
この一連を日銀の想定のシナリオの想定内と考えると興味深いです。
私が介入を決定できる人なら、以下の様にシナリオを考えると思います。

①-1・・・2022年の介入(単発ではなく、一定期間で数回実施が前提)で、そのまま効果があって円高になるパターン
①-2・・・効果がなく、また円安に戻るパターン

②-1 ①-1だった場合に、どの程度まで円高になるかによって更に複数シナリオを用意
②-2 ①-2だった場合に、どこレートで、どのタイミングで次の介入をするのかシナリオを用意

一般的に考えても、①で終わる事は少ないですよね?
最低でも②までは用意していると思います。
『政策金利の方が読みやすい』という前提条件で考えると、アメリカと日本の政策金利差がある程度読めるのであれば金利差から、『為替介入をしても金利差は変わらないのだから効果は一時的で、継続して円安に動く可能性はある』というシナリオは現実的かと思います。(後からいくらでも言えますが…( ´∀` ))

しかも、2022年の介入は他と比べて期間が短いですね。
となると、継続して介入する可能性はあるし、今回の介入で市場は日銀の為替介入の本気度が分かるかもしれません。

まとめとMACDETHの感想

長ったらしくなりましたが、
・介入は単発は少ない、ある程度の期間を持って行われる傾向がある
・2022年の介入は、過去の介入と比べると期間が短い。
・2024年4月に介入っぽい動きがあった。

こうやって見ると、日銀さんの2022年の介入はジャブ程度で、このジャブ程度で円高になってくれたらいいな~ぐらいのだったとしたら今回は本気でパンチしてくるかもしれませんね。
となると、政策金利も同時に仕掛けるのかな?など色々考えてしまいます。

一先ず言える事は、当面は相場は荒れそうって事です。
クロス円は避けるか、ロットを大きく減らす方がよいかもしれません。



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