そもそも品質工学 第2話 品質工学と実験計画法
品質工学と実験計画法の違いがよくわかっていない人が多い多いようです。
あなたは、この違いを正確に答えられますか?
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部長に品質工学を説明することになっってしまった!
しかも、助け船は自称CI03という名前のAI。
さぁ、無事、品質工学と実験計画法の違いを説明できるか?
●実験計画法(DOE、Design of Experiments)
現象解明に用いる。分散分析や直交表が有名
●品質工学(Quality Enginnering)
技術開発に用いる。因子を種類ごとに分けて分析する。
どちらの手法が優れているかどうかではない。
実験の目的に合わせて使い分けることが大事。
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品質管理と品質工学の違いが分かっていても、実験計画法との違いが判らない人が多いです。
特に海外の事例なんか見ても、20年前と変わらず、直交表を使っただけで「タグチメソッドを使った」なんてフツーに言ってますからね。
それでも、直交表すら使わない人に比べれば、前に進んだだけ立派だとは思います。
でもね、それを品質工学の知識ある一部の人たちが叩くんですね。
「使い方が間違っている!」って。
日頃とは違う方法にチャレンジして、頑張ったのに怒られたらどう思いますか?
もう2度とやらないですよね。これ、教育心理学的に完全にアウトです。
いや、試合終了レベルですね。
品質工学は品質工学の良さがあり、実験計画法は実験計画法の良さがあるのです。
それは、何回か使ってみないとわからないのです。
例えば、最寄り駅に行く用事があるとしましょう。
どうやって行きますか?
車で行きますか?自転車ですか?それとも徒歩ですか?
ただ時間効率だけ求めるなら、移動速度の速い車ですよね。
でも、ガソリン代や駐車料金のコストを考えたら自転車かもしれません。
散歩がてら、街並みを散策しながらなら、歩きでしょうね。
どれも、駅に行くという表向きの目的は同じです。
でも、その人の本当の「心の価値」によって、最適な方法は異なります。
品質工学と実験計画法も同じです。
見た目の駅に行くという目的は同じに見えます。
でも、本当に重きを置いている価値が異なっています。
品質工学は使用者(お客様)の要求に価値を置いています。
実験計画法は、技術者の知的欲求に価値を置いています。
動画の中では、それを技術開発と現象解明という言葉で言っています。
現象が解明されたところで、その内容は使用者はどうでもいいのです。
使えるかどうかが使用者の問題なのです。
わかりにくい例だとわかっているのですが、私はよくこう言います。
「一見、同じ木彫りの仏様の像にみえても、入っている魂が違うのです。」(-.-)
5万円の楽器の音色と、1億円の楽器の音色、素人の私たちにはわかりませんよね。
でも、何度も聞いたり引いたりしていると、わかってくるのです。
いきなり違いがわかるなら、誰も苦労しません。
ということで、品質工学初心者をいじめてはいけないってお話でした。(ぉぃ
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