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そもそも品質工学 第16話 全てはここから
YouTubeにて音声付き動画公開中!
第2期の最終話になります。
不良の原因を突き止めたと思ったら、工場長が原因?なんだそれ?
さぁ、真相はいかに!?
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品質工学の統計的な計算方法に目が行く人が多いですが、間違っています。そんなものはどうでもいいんです。
対象をよく観察し、問題を定義し、良し悪しの評価尺度を決め、客観的に評価する。
ただ、これだけなんです。
世の中にある、他の手法も、ほぼ全部これに集約されます。
それを実現する方法が違うだけです。
対象や時代、状況に応じて手法や方法は変わります。ベストな方法は時々刻々と変わるのです。
一言でいうと、「よく考えろ」ってことだけなんでしょうね。(笑
・~・~・~・~・~・~・
16話は第2期の最終回です。
いつも最終回は少しドラマ仕立てになるのですが、この第16話もそんな感じ。
品質工学は専門家だと思っていますが、脚本家としてはただの素人どころか、ただの一般人ですからねぇ。
ドラマの方についてはご容赦くださいw
んで、話の方は、覇武工場長が不在の時に、担当が勝手に条件を変えていたって話です。
別に悪いことをしていたわけではなく、ルールの範囲内で、やりやすいように作業方法を変えていたってことです。
みなさんの会社でもありませんか?
作業標準と現場の作業者の作業手順が異なっていることって。
これ、作業標準書のあり方に問題があります。
作業標準書には、多くの場合、手順が書いてあります。
それは、同じ品質のものを作ることが目的です。
品質の良し悪しは関係ないのです。
品質のいいものを作るには、作業標準書を変える必要があります。
いい品質のものを作るのが、作業標準書の目的ではないのです。
結果のばらつき方がいつも同じになるようにするのが目的なんです。
設計などでも、そうなっていませんか?
前の設計者の図面をそのまま使い、ちょい変して新しい製品に流用する。
これ、一種の標準です。設計標準とでもいうんですかね。
作業標準も、設計標準も、実は大きな問題点を抱えています。
「なぜそうしたのか?」が書かれていないケースが多いのです。
最初に作った人は、「こうすれば良くなる」とか「こうしたらダメだった」という経験や実験から、標準を書いたんでしょう。
それがスッポリ抜けてしまって、作業方法だけが残ってしまう。
とすると、このマンガのような結果になる。
最初にこの作業手順書を作った人は、実は経験や実験から、ランナーを混ぜたほうがいいとわかっていたのかもしれません。
「ランナーを混ぜたほうが、いい結果になるから、なるべく混ぜるように。」
そういった思いで、作業標準を作ったにもかかわらず、現場で勝手に変えてしまう。
買えてしまう理由は、なぜそうしなければならないのかが伝わってない、書かれていないからでしょう。
さて、話を品質工学のほうに戻します。
品質工学に限りませんが、「問題=理想ー現実」これが大事です。
品質工学を使うと、強制的にこの「問題=理想ー現実」が組み込まれます。
理想:目的は何かをしっかりと考える。
現実:客観的な実験で理論や空論ではなく、事実から突き詰める。
「ー(マイナス)」:理想と現実の差をSN比で測れるようにする。
問題:その結果、理想状態の差がどのぐらいあるのか。問題の大きさを定量的に測る。
理想は、材料がスムーズに流れること。
直交表の実験や、現場をしっかり見ることで、現実を把握。
数字で測れる、評価できる状態にして、問題の大きさを把握。
結果、問題を突き止めることができる。
品質工学を統計学だと勘違いされている方が多いです。
なので、数式が違うだとか、使い方が間違っているだとか、こう計算したほうが精度が高いとか…。
そんなの、どうでもいいんです。
統計学や数学じゃないんだから。
品質工学は技術開発の思想とそれを実現する方法なんです。
理想:対象の仕組みを考える。
現実:使われる状態を把握する。
「ー(マイナス)」:正しく評価する。
これさえできていれば、別にどんな方法や手法を使おうと、いい結果が出るに決まっています。
また、どんな方法も、突き詰めると、これになります。
じゃぁどうやって、この3つを具体的に実現するか。
その方法の1つが、品質工学なんです。
目的は、品質工学を使うことではないのです。
あなたが抱えている問題を正しく把握し、問題を無くすこと。
YouTubeの動画や、noteで、その考え方を伝えたいと思っているわけです。
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