そもそも品質工学 第10話 問題=理想ー現実
さぁ、真の問題とは何か?つとむ君とクミちゃんは問題を定義できるのか?
問題を定義する前に、理想と現実を定義すること。
相手が「問題だ」と言ったら、相手が想定している「理想」と「現実」を確認すること。
多くの場合、それはあなたが思い描いているものとは違うはずだ。
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問題解決の第2ステップです。
品質工学に限らず、この数式はどこにでも当てはまります。
客観的に物事を見る際には、これに当てはめてみることをお勧めします。
問題=理想ー現実
「〇〇が問題だ」って言われたことはありませんか?
その際に、理想と現実が明確になっていましたか?
多くの場合、その理想と現実があいまいだったり、人によって違っていたりします。
この理想と現実を定義するのに、クリティカルシンキングが役に立ちます。
客観的に物事を見つけ、本当の問題を定義する。
これが一番大変で、難しく、頭を使う部分になります。
品質工学は、この問題定義にもう1つ制限を加えます。
技術の理想と現実を考えます。
ですが、これがなかなかできない。
品質問題はすぐに考え付くのに、それを生み出している技術についてはあまりにも考えていない場合が多いです。
例えば、ボールペンの文字がかすれるってのはすぐに気が付くのですが、じゃぁ、ボールペンの技術って何?ボールペンの機能って何?
ほーら、出てこないでしょ。でも、最初にボールペンを作った人は、その仕組みを考えていたはずです。絶対にあります。
こういった練習をしてきていないので、頭を使う。日頃当たり前に行われているがゆえに、気が付かない。それに気が付くためのクリティカルシンキングです。
クリティカルシンキングを体得するには、常日頃疑問を持って考えることです。
「あれ?なんでここのランプは赤いんだろう?」
「これって、曲線のほうがいいと思うけど、直線にした理由はなんだ?」
「この人がこう言っている理由は何だろうか?この人は何を理想として、現実をどう解釈しているんだろうか」
筋肉と同じで、毎日走りこんでいれば、10km、20km走るのが辛くなくなるのと同じです。頭を毎日使っていれば、頭を使うのが普通になってきます。
私の場合、1年間に200件の品質工学のテーマをサポートしていたら、こうなっちゃいましたw
ということで、CI03が言うように、
問題解決の第2ステップは
「真の問題を定義すること」
そのために
「理想と現実を定義すること」
というお話でした。
いただいたサポートは、有益な情報を提供し続けるための活動にあてていきたいと思います!