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そもそも品質工学f 品質工学推進者の悩み (65)

今回はちょっと毛色が違う話を。
ATM真技会の一場面ですね。(All Taguchi Methods)

さて、わたる君がなにやら不満を言いたいみたいですが?

何度も出てきていますが、手法を使うことを目的にしてはいけません。

だから、「品質工学を使いたいんですが…」と言ってきた人に対して、「本当は何をしたいのか教えてください」と聞いています。

実験工数を減らしたいのか、目標値を達成したいのか、歩留まりを上げたいのか。様々あります。

そして、それぞれの目的に応じて、より良い方法は変わります。

例えば、「自転車の乗り方を教えてください」と言われたとします。
そこで、自転車の乗り方を教えたとします。
すぐには乗れずに、練習をして、1週間後に乗れるようになった。

ここで、目的を聞いたとします。
「なぜ自転車に乗りたいと思ったのですか?」
「今度、家から100km先の会場で、会議があるんです。」

迷わず、「電車で行け」って言いますね。
100kmを自転車ってのはさすがに無理じゃないけど無茶。
しかも会議ってことは、それなりの服装ですよ。
車を運転できるなら、車で行けって感じ。

でも、相手はそれに気が付かないのです。
電車賃やガソリン代というコストがかかるので、コストの安い自転車がベストだって思いこんじゃってるのです。

思い込むと、他の方法は見えなくなります。
客観的になれなくなるのです。

そんな状態の人に、冷や水をかけるのが、私のお仕事。
「本当は何をしたいのか教えてください」

もちろん、何が出てきても対応できるように、分析・評価技術の引き出しは多く持っておく必要があります。

相手が出してきた具材を、どの器具で調理するか。
でも大事なのは、相手の目的です。
本当に食べたいのは何か?

それを客観的に分析するのが、何より最初なのですよ!

次回から数回にわたって、品質工学の入門研修を実施!
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