そもそも品質工学 第4話 接着の機能とは
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接着の機能とは何か?
AIにやられっぱなしのつとむ君、そろそろ反撃に出たいところだが…?
品質を欲しければ、品質を測るな。 by 田口玄一 博士
接着強度が欲しければ、接着強度を測るな。技術者が欲しいものと、お客様が欲しいものを取り違えるな!
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機能性評価の続きの話ですね。
SN比を使って、2つ以上のものを比較する方法です。
主に、商取引で使うものです。
パラメータ設計だと、機能は加工方法について考えることになるかと思います。製造側の要求ですね。
機能性評価は違います。完全に使う側の機能で考えます。
例えば、2社の加工機メーカーから、ある部品を買うとします。
メーカーごとに、加工方法は違っていますが、出来上がる部品は同じものだとします。
加工方法が違うので、その加工方法の機能では比較できませんよね。
だから部品の機能性で評価するのです。部品の機能で、誤差因子をかけて実験する。
すると、その部品の性能が比較できるという話です。
一種の耐久試験みたいなものでしょうか。
着眼点は、製造ばらつきではなく、機能ばらつきを評価しているということですね。
つとむ君は、接着の機能で悩むわけですね。
どうしても、技術者の観点で評価方法を考えてしまいます。
そこをCI03に、鍋の事例で説得させられます。
もう1つ、機能性評価を使う場面があります。
それは、開発の初期段階です。
システム選択って言った方が良いでしょうか?
例えば、2つの部材をくっ付ける場合、溶接が良いのか、接着剤が良いのか、テープが良いのか、紐でぐるぐる巻きにするのが良いか、ご飯粒がいいのか。
システムが全く違う場合が普通です。
こういう場合も、機能性評価でどのシステムが良いのかを判断することになります。
そこで、ご飯粒が優秀となったら、じゃぁ、どのようにご飯を炊き上げればいいかということをパラメータ設計するわけです。(^^)
機能性評価は、主にこの2つかと思います。
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