山の手線の外側の話

 ことあるごとにオモチャが好きという話をしているのですが、普段はオモチャの好きな人とオモチャの話しかしません。実際に自分の半径5m〜30mの人でオモチャが好きな人に話が通じれば良いわけで、おのずと用語や会話もそうしたものに最適化されてきます。それはそれで全く不自由ではなく快適な日々を過ごしていたりするという事実はあったりします。この21世紀になって細分化された趣味は奇異な目で見られることはなく、普通に過ごすことができます。なので、自分の狭い棲息圏以外には目も向けることなく生きて来れたわけです。まさに「失われた世界(ロストワールド)」ですね。

で、最近思ったのは当然ながらその狭い世界の向こう側には広い世界があるわけで。これまで考えもつかなかった外の世界の存在を意識するようになりました。根っからの情報ヲタクなこともあり、外の世界の情報が面白かったりします。自分の住む「失われた世界」が外の世界からどう見えるのかのギャップやリアクションは何よりの刺激になりました。

かつてアントニオ猪木は「山の手線の内側に目を向けるのではなく外側に目を向けろ」と言っていたそうです。これは、狭いプロレス業界並びファンにだけ目を向けるのではなく、プロレス業界以外のプロレスに興味ない人の耳目をどうやって集めるのかが重要だろうといった意味だと記憶してます。

 今の自分の感覚はこれに近いのかもしれません。オモチャに興味のない人にMB(ミルトンブラッドレー)がーッ!とか、イタリアのGIGがーッ!とか、オールドケナーのSix Million Dollar Man(600万ドルの男)の「Mission to Mars 」がーッ!と言ってもチンプンカンプンなわけで(逆に、このタームにピピピッとくる方は是非ともお友達になりたいです❤️連絡ください!待ってます❤️)。とは言っても外の世界の人たちの言葉で、楽しいおしゃべりができるのかといえば、それも難しかったりすると思っています。

 なので、最低限、外の世界の人から話をふられた時にある程度のことは答えられるようにしておこうかなぁとボンヤリと思っています。

 そんなわけで、今晩もオモチャの世界のお勉強に勤しんでいるのですが、なんとなく外の世界との距離が広がっているような気がするのは気のせいですよね。きっと。

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