ライヤー、ライヤー、イラナイヤー

世の中には息を吐くように嘘をつく人がいたりします。実害がなく面白ければ、そんな人の嘘も黙って飲み込むお年頃ではあるのですが。そもそもオタクな人は、空想好きで厨二病を患っていたりもするので、多かれ少なかれ虚言の気があったりもします。

でも、この虚言というのも単純に外向けのペルソナではあるのでさして気にする必要はないというのが自分の考えだったり。

飲み屋のお嬢が話す言葉を鵜呑みにする必要などなく、その時だけ信じれば良いわけで。逆に飲み屋でありもしない経歴をとくとくと語るのも全然オッケーかと思います。ただ気をつけないといけないのは、そうしたホラ話がめくれた時に「てへ❤️」と笑って許されるかどうかは考える必要はあると思います。ホラ話は繰り返していくうちに「嘘」へと変わり、嘘に依存する人は自分の「嘘」がめくれることを極端におそれて、嘘に嘘を塗り重ねるようになってきます。それだけなら「あらあら、仕方がない人だなぁ」と笑い話になるのですが、これがストーカー気質や自己愛性境界障害、妄想癖と合併症を起こすと、救いようのない事態を招きます。

真顔で根拠のない自信から到底達成できるはずもない目標を掲げ出したら、かなり危険な兆候と言えるでしょう。

本人にとっては計画を立てた(計画というレベルではなく、単なる思いつきレベルであることが多いのですが)時点で計画は成功したことになっており、全てはその達成が前提になっていたりします。

 なのでお金が絡むと大変な事態を呼び込むわけです。

 穴だらけの計画と呼ぶにはあまりに杜撰なプロジェクトを公言してはばからなくなり、叶うはずもない成功の幻想に酔いしれるようになるわけです。

 その結果、 一円も手に乗ったわけではないのに気持ちが大きくなって、周りの視線もお構いなしにSNSで自慢しまくるという道化師が爆誕します。

 情報伝達手段が乏しかった70年代や80年代ならともかく、情報化社会3.0な21世紀では、そういう人の嘘は瞬く間にめくれてしまうのです。


 そういう嘘つきの末路は悲惨です。人は何も言わずに去っていき、ブロックしてしまうのですから。

 ペルソナをつけてSNS上の人格を演じることは全然アリだと思うのですが、綺麗に演じ切ることが出来ないのならば、現実と重なった時に周りを失望させない程度の幻想にとどめておくべきなのかもしれません。


この二年位、周りにペルソナを持て余して、道化師に身を落とした人を何人か見てきました。

 現実社会が辛くてネット社会に逃避して、そこでも居場所を無くしてしまった人は、どこにいくのでしょうか?

 「仮面を被った人」から「嘘つき」に変質した時、どこにも居場所がない「いらない人」になってしまうので、仮面を飾り立てるのも程々というお話でした。


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