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英国、史上3人目の女性首相誕生


皆さん、こんにちは・こんばんは・おはようございます。「見たかな?観たよ!」の中の人、ひろ-macrobiworldです。


先ず最初に、エリザベス女王が現地時間9月8日午後に薨去(こうきょ)されました。歴代で最長の在位70年、今年の春にお祝いしたばかりでした。享年96歳…ほぼ1世紀の間生きてこられた事になります。お疲れ様でした。心より哀悼の意を捧げます。

新国王はチャールズ皇太子が、チャールズ3世として即位されるとのこと。

トラス新首相の任命式が、事実上の最後のエリザベス女王の公務になられましたね。

今回はその英国トーリー党(保守党)党首選と、新首相に絡むお話をしようと思います。

先日9月5日の英国ホーリー党の党首選で、リズ・トラスさんが当選、英国史上3人目の女性首相が誕生しました。
与党の党首選ですから、日本のそれと同様に事実上の首相選びの選挙でした。

トラスさんは英国のマリーヌ・ル・ペンとも言うべき人らしく、ウルトラ・ライト(極右)の評価も見られますが、こう言う人が党首選を制することが出来た

…それは例えて言うなら昨年の自民党総裁選で、岸田さんでは無く高市早苗さんが選ばれたようなものなのです。…

となると、日本の保守層からするとかなり羨ましい出来事なのではないでしょうか?

なお、ライバル候補のリシ・スナック元財務大臣とはかなりの接戦だった模様。

スナックさんは、インド系の移民1世でヒンドゥー教徒であることから、党首選では不利だと言われていたので、結果は下馬表通りだった事になります。

ただしリズ・トラス新首相の得票率は6割を切っており、これは今まで(ここ最近では?)無かったぐらいの低さとのこと。

政治家としての評価は、報道を見る限りではスナックさんの方が高いのかな?と言う印象があります。

恐らく国際金融資本家たちは、移民宰相の誕生を期待していたのでしょうね。

と言うと悪印象を持たれるかも知れませんが、実はスナックさんの英国内の孔子学園排除も訴えているようなガチガチの「保守派」です。

和訳で保守党とされてる通り、トーリー党自体が保守派ですから。


ただ、敢えて例えると
今回の保守党党首選とそこに至る過程では、日本の自民党総裁選に被る面がある様に思います。

まず前首相のボリス・ジョンソンがパーティ券なんちゃらで辞任に追い込まれた件は、
安倍元総理が森かけ桜でがんじがらめにされて追い詰められた状況に似てますし、

リズ・トラス新首相が元々リベラル寄りでEU残留派だったのが、その後右側に振れてブレグジット支持に回ったことは、

昨年の総裁選で人気だった高市早苗さんが、
政治家としてのスタートは新進党で小沢一郎さんと一緒だったのが、自民に移籍して保守派に衣替えしたのに似ています。

さらに、リシ・スナック元財務大臣はやり手で国民から人気がある様に報道されている様ですが、奥様がインドの大富豪の娘で、父親が共同経営者を務める大手IT企業の株主であるのは、

河野太郎さんがマスコミ人気が高く、やり手に思われていて、親族が経営する会社が人民解放軍との繋がりを指摘され、本人も株主だったことがバレて総裁選で落選したのに似ています。

ですから、仮にリシ・スナック元財務大臣が当選していたとしても、結局はマスコミから叩かれる事になっただろうなあ…と思うのです。


何故なら最近巷で言われ出したグレートリセット→新世界秩序(世界統一政府樹立)の達成に、一般的にDS(ディープステート)と呼ばれるグローバル・エリート達が進めていく為には、今存在する各国政府に対する国民の不信感を煽って、政府を否定させる必要があるからです。

分断を煽って、対象を助けるフリして実は対象を乗っ取り、対象を支配しようとするのは、共産主義(全体主義)勢力の常套手段なのですから。

EUは既にグローバル全体主義に飲み込まれつつあるなか、ブレグジット支持の彼女は自由民主主義を求めるナショナリストたちにとって、希望の星とも言えるでしょう。

けれども得票率の低さから、厳しい船出であることが予想されます。スナックさんは閣内には入らず、トラス政権が破綻した時に備えると予想されてるようですが…。

う〜ん、トラス新首相はあまり信用されていないのでしょうか。

日本よりはマシと言え、左翼メディアに世論を左右されているのは欧米も同じですから、英国民のメディアによるフィルター抜きの本音が知りたいところではありますね。

因みに日本のメディアは、早速トラス新首相のネガティヴキャンペーンをやってましたね。トラスさんが首相だと、よっぽど都合が悪いらしい。

もっともリシ・スナック元財務大臣が選ばれていたとしても、プライベートな問題で叩かれていたでしょうけれど。


いずれにせよ、今、世界を覆う自由民主主義(ナショナリスト)vs全体主義(グローバリスト)の戦いの中で、英国は自由民主主義(ナショナリスト)陣営でいることを選択しているわけです。


この辺りのことは「2022年の世界の運勢;追補版 秋分ver.(有料)」でも触れていますので、興味のある方はそちらの方もお読みになってみてくださいね。

ところで日本の親中派・媚中派と呼ばれる保守派の政治家等は、太平洋戦争の敗戦▶︎GHQ政策のトラウマから、反米意識があると言われているのですが、だから中国と仲良くというのはちょっと解せない話ですね。

次は敗戦組には入らず、戦勝国側に入らなければ…と言う意識も強いとのことなんですが、それならそれで尚更のこと、何故中国なのか疑問に思うところです。

三国同盟の一角を占めるナチス・ドイツのナチス党は反共を謳ってはいましたが、社会主義政党ですからレッドチームには違い無いですし、増してナチス・ドイツは全体主義国家でした。

今の与党の親中派・媚中派議員は、戦前の三国同盟と同じ過ちを犯している事に気付くべきでしょう。

実際BBCは5年前に「中国共産党はナチス・ドイツと同じ」と論じる記事を出しています。

明治時代にご縁(日英同盟)があった国ですし、反米だから親中ではなく、親英になるべきだったのでは無いでしょうか?

英国と日本のご縁は明治時代の日英同盟だけではありません。

大坂の陣で徳川家康率いる東軍が、大坂城を落とせたのは、黒澤明監督の映画「将軍」の主人公のモデルにもなった、三浦按針こと英国人航海士ウィリアム・アダムスの功績が大きいと言われています。

アダムスが東インド会社を通じて、英国と交渉し、当時の軍事技術の最先端を行っていたカルバリン砲(当時、世界でもっとも射程距離が長いと言われた大砲)を、エリザベス1世から購入出来た事が勝因のひとつと言われています。
(↑当時常識では不可能だった外堀-寝屋川の外から、直接本丸を攻撃することが出来たから。)

一説にはアダムスは、英国海軍が当時無敵艦隊と呼ばれたスペイン海軍を下した「アルマダの海戦」に参加しており、その経験から英国勝利の要因となったカルバリン砲の購入を、家康に進言したのではと言う説があります。

その後家康は幕末まで続く太平の世の基礎を築くことが出来ました。

つまり英国と日本は、歴史的に見て安全保障の面で相性が良いと考えられるわけです。

プーチン露大統領も、20年ほど前(?)にグローバリズムに基づく新世界秩序は上手くいかないと予言していたそうですし、第二次世界大戦の帰結から言っても、今は勢いを増している全体主義勢力も、いずれは自由民主主義勢力に取って返される事態を繰り返すのでは無いでしょうか?

そんなことをふと思った、英国ホーリー党・党首選の結果なのでした。

ここまで読んでいただいた皆様、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。

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