異質を受け入れる

サボってしまった。
昨日は、「博士と狂人」を観た。
オックスフォード英語辞典の編纂の話を軸に、編纂者マレーとその編纂に関わる殺人を犯した外科医マイナーのお話。
ショーン・ペンの演技に圧倒された。
戦争そして殺人の呵責に苦しみ、心を壊してしまったマイナーを、時に弱々しく、時に鬼気迫る演技で魅せてくれる。
イライザとの関わりでは、涙が出てきた。

ロンドン言語学協会の教授たちとアイルランド生まれのマレー、ロンドン言語学協会の教授たちとマイナー、とロンドン言語学協会の教授の人たちが違いを受け入れない風習が見て取れる。
マレーは、そんな逆風の状況から、見方してくれるクーガンと少しずつ逆風に立ち向かっていく。そして、編纂の協力者としてマイナーを載せるかというところも、食い違う。

どうしても、違う価値観、違う世界、自分が普通と思っている世界と違う場合、すぐに受け入れるのは難しいことがある。
でも、分かろうと努力し、徐々にその人を知り、そして受け入れる土壌ができてくる。まずは、分かろうとするかどうかなんだと思う。マレーは、ロンドン言語学協会の教授たち、マイナー、と、その人たちと対話して知ろうとする。

そして、マンシーが、寡黙だがとても人間臭い情を持った人で、気になって観ていた。

自分とは違う、異質の人たちを、どう受け入れるか。
すごく、今の時代のテーマが隠れていて、気になって観ていた。

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