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ルーキーシリーズ初・SG覇者参戦、ボート界の【世代交代】の現状を大分析 / ひまひまデータ
前回は23歳0か月の定松勇樹選手のSG優勝に関連して色々な記録などを調べてみました。定松選手は、7月20日からの尼崎ルーキーSにあっせんが入り、SG覇者として凱旋することになったようです。ルーキーSにSG覇者が出場するのは初のこと。14年3月まであった新鋭リーグまでさかのぼると10年11月の岡崎恭裕選手以来となりますね。
6月は年長記録でも77歳・高塚清一選手と75歳・高橋二朗選手のワンツーが実現するなど大きな出来事がありました(表1-1)。
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14年6月に67歳の高塚選手が72歳の加藤峻二選手を連れて139歳のワンツーを記録しました。今気付きましたが今年5月に富山弘幸選手と高橋二朗選手の140歳ワンツーで10年ぶり更新されていたようです。6月に高塚選手が今度は"年下の"高橋選手を連れて、合計152歳という大幅な記録更新となりました。
もちろん、60歳・長谷川巌選手のワンツースリー212歳も10年以上ぶりの大幅な記録更新となりました(表1-2)。
![](https://assets.st-note.com/img/1720671856703-FRcFwFtvUS.png?width=1200)
そして今、23歳0か月のSG覇者の誕生の他に一般戦でも20~21歳の島川海輝選手や藤原仙二選手や水谷理人選手が優勝するなどの活躍をしています。年長記録や年少記録を取り上げようかと迷ったのですが、色々考えた結果、まとめて年別・世代別の変遷について今一度まとめておきたいと思います。
GI以上優勝者の年別・世代別比率(マスターズ・新鋭王座・ヤングDB・女子のみ開催除く)
GI以上で、年齢制限や女子限定などがある開催を除いた年別・世代別の比率をまとめたグラフです(グラフ1)。
![](https://assets.st-note.com/img/1720672036327-MrsRCX3iov.png?width=1200)
96年だけは、7月22日以前(野中選手が優勝したオーシャンC)と以降に分けています。それまでGI以上優勝者の「50%が40代以上」の選手でした(89年は70%が40代以上!)。さらに95年には10%の選手が50代ということも。まだまだベテラン勢は安泰だと思い込んでいました。ところが96年7月OCを境に40代以上は一気に10%へ激減します。これが96年の世代交代です。突然のことでした。40代以上が優勝できない状況は09年頃まで続きます。その後、40代が徐々に増えてくるのは世代交代を果たした若手がそのまま40代になったためだと思われます。さて最近はどうでしょうか。18年から40代以上のGI以上優勝は50%となっています。88~95年も50%くらいですが、20代の優勝者比率が違うようです。95年には20代がGI以上優勝者の30%以上を占めていました。今は10%前後。
続いて現代の世代交代についてさらに深堀していきます。
全グレードで優勝者の年別・世代別比率
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