見出し画像

全国一のイン水面・大村、当地相性超抜の白井英治、地元の原田幸哉はF2参戦 / オーシャンカップ展望


2024年も前半が終了、また熱い夏が始まった。後半戦のSG路線で、その先駆けとなるのがこのオーシャンカップ。大レースでもおなじみとなってきた大村のナイター水面に、記念の常連たちが集う。全国一のイン天国だが、そこに突風が吹き荒れるシーンは見られるだろうか!?

間に合った!地元・原田幸哉大会ゆかりの選手も続々と…

羽野直也の連覇も十分あり!

4月の大村72周年記念。予選からトップの王道優勝を決めたのが、地元の原田幸哉。この優勝で、それまでボーダー付近だったこのオーシャンカップの出場権を確実なものにした。大村でのSG制覇は彼の悲願。直前の下関でF2になったしまったのが痛恨と言わざるを得ないが、逆境を跳ね返す活躍を期待したい。
昨年の当レース優勝戦は、凄まじい大荒れのレースとなり、それまでのSG優勝戦最高配当を一気に10万円近く更新した。(表3)

そこで主役に駆け上がったのが羽野直也で、約8年ぶりの20代戦士によるSG優勝でもあった。大村はその羽野にとって思い出深い水面だ。17年の65周年で、2コースからインの原田を差し切って、弱冠22歳で初のGIを獲得している。次はオーシャンカップ連覇へと夢が膨らむ。
今回の出場選手は↓

初出場の選手は4人(新開航、小池修平、渡邉優美、河合佑樹)と、一昨年の7人、昨年の6人と比べると少なめ。それでも新開航などは選考期間中にGIで5優出と上位で当選。勝負強さには定評があり、初出場でも怖い存在だ。

石野や峰はSG初VがOC

最近10年では、石野貴之と峰竜太が2回ずつ優勝している。石野はそれ以前にも10年の第15回でSG初制覇を飾っていて、計3回の優勝を果たしている。峰もまた、17年のこのレースで涙の初SGを手にしている。

さらに吉田拡郎もまた、14年4月に当地62周年を制したわずか3か月後に、このオーシャンカップ(第19回)でSGウイナーに駆け上がった。彼にとっても大村とこのタイトルはゲンが良い。
一昨年は椎名豊、昨年は前述のように羽野と、2年連続でSG初優勝が実現している。ちなみに今年の出場選手の約3分の1、17人はまだSG未戴冠。3年連続の快挙が見られる可能性は十分ある。近況から「そろそろ…」と感じさせる常連もいる。茅原悠紀と山口剛が、ともにまだSG1冠だけというのは信じ難い。茅原は昨年の優勝戦でトップスタートで攻めるもインの抵抗に遭い惜敗。山口は最近1年のGIで6優出4優勝と勝ちまくっている。『2冠目』はそこにあると思えるが…。

2016年以降の当地SG&PGI覇者は全員が今シリーズに参戦!新エンジン&新ボートを使用。当日の気配見極めが問われるぞ!

当地勝率トップの白井英治

2010年以降、毎年のようにSGやPGIが開催されている大村ナイター。今回は、当地で16年以降に開催されてきた大レースの優勝者が全員集う。順に記すと、16年チャレンジカップの石野、17年のクイーンズクライマックスが遠藤エミ。19年メモリアルは毒島誠、20年ダービーが深谷知博。22年のクラシックで再び遠藤、その年のグランプリは白井英治、同シリーズは宮地元輝。そして今年の1月に行われたBBCトーナメントは関浩哉が制した。

当然ながら全員が今回も優勝候補と言っていいだろうが、最も注目したいのは白井だ。一昨年末には念願のグランプリと賞金王を獲得したが、昨年は一般戦回り。11月のCCからSG戦線に復帰したが、今年はまだ優勝なしと今ひとつの戦績が続いている。しかし大村は、過去3年の当地勝率でも出場選手中トップ。そろそろ、栄光の地で復活を期待したい。

枝尾賢のスタート駆けに特注

ここから先は

1,307字 / 6画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?