見出し画像

【五臓の生理的はたらきとは】#8


8-1 五臓の生理的機能

五行論は、自然界にあるすべてのものを木もく・火か・土ど・金こん・水すいの五臓に割り当てたはたらきです

8-2 肝の臓


肝の臓は春に活性化します。

肝が弱ったときの症状は

目の疲れ、筋肉や血管、生理のトラブル、倦怠感、吐き気、疲れやすい、足がつる、突発性の病気、自律神経系のトラブル。

感情的には

何でもないことにイライラしやすくなります。

肝を良くする食材

緑の野菜や酸味のある食材を食べる、にら、小松菜、春野菜、野草など。

8-3 心の臓


心の臓は夏に活性化します。

心が弱ったときの症状は

舌のトラブル、循環器系のトラブル、過労、冷えのぼせ、高血圧、動悸、心筋梗塞、不整脈、血液循環の停滞。

感情的には

うわついた喜びとなります。

心を良くする食材

夏野菜、苦味のある食材、赤い植物性食品を食べる。トマト、きゅうり、梅干し、天然塩、セロリ、春菊。

8-4 脾の臓


脾の臓は各季節の土用、移り変わりのとき、活性化します。

脾が弱ったときの症状

貧血、低血圧、糖尿病、手足の無力感、顔や肌が黄色い、手全身の倦怠感、出血性の病気、精神科 が不安定。

感情的には

クヨクヨ、思い悩みます

脾を良くする食材

黄色くて甘い食材を食べる、かぼちゃ、さつまいも、クリ、とうもろこし。

8-5 肺の臓


肺の臓は秋に活性化します。

肺が弱ったときの症状

呼吸不全、鼻水、鼻づまり、せき、発汗異常、(多汗、無汗)、皮膚や肌の異常。

感情的には

悲観的になります

肺を良くする食材

白く辛い根菜を食べる、大根、玉ねぎ、れんこん、ネギ。

8-6 腎の臓


腎の臓は冬に活性化します。

腎が弱ったときの症状

耳のトラブル、腰痛、膝の痛み、婦人病、甲状腺機能異常、抜け毛、骨、歯のトラブル、内分泌のトラブル。

感情的には

恐れ、怯えるようになります

腎を良くする食材

黒色の食材を食べる、昆布、ひじき、黒ゴマ、黒豆、キクラゲ。

8-7 五臓と対になって働いている六腑

「胆」「小腸」「胃」「大腸」「膀胱」「三焦(さんしょう)」を六腑と云います。

六腑は五臓と対をなしており、それぞれ肝と胆、心と小腸、脾と胃、肺と大腸、腎と膀胱、

心包しんぽうと三焦は五臓、六腑にはありませんが、全身の氣と水のめぐりをコントロールしています。

肝と胆、脾と胃、腎と膀胱は対になっていることは何となくわかりますが、心と小腸、肺と大腸は発生学では、同じところから生じています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?