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地テシ:320 MacBook Pro購入のバタバタREMIX(地テシ:027)

私の次回作であるNAPPOS PRODUCE「嵐になるまで待って」の一般発売が始まりましたよ!

キャラメルボックスさんの名作をプロデュース公演で再構築する企画です。ある新人声優の波乱に富んだ一週間を描くサスペンスみのある活劇です。どうぞお楽しみに!


それから、劇団☆新感線の次回作「天號星」のオフィシャルサイトがリニューアルされて新情報が満載ですよ! 各種情報が刷新された上に、予告動画や各出演者のインタビューなどが追加されました。

粗筋も発表されておりますので、9月まで待ちきれない思いを滾らせたり滾らせなかったりして下さい。なんかタイトルもビジュアルも渋めの印象ですけども、意外と楽しい作品に仕上がりそうな気がしていますよ。


さて、先日は新しいMacBook Pro 16インチを買った話を書きましたが、この初夏に買ったのには理由があったのね。これまで何度もMacを買い替えてきましたが、その度にデータ移行や環境の構築に苦労してきました。稽古や公演期間中だとバタバタすることが判っていたのです。
昔、瀕死になったMacから新Macへの移行で丸一昼夜かかって転送が終わった直後に旧Macがお亡くなりになったこともありましたので、データ移行には気を使うのですよ。

だもんで舞台の合間の比較的ヒマなこの初夏に買い替えたのですけれども、意外なほどスムースに移行できました。いや、実は一回目はユーザーデータが上手く反映されなくて再度やり直したのですけれども、二度目にはバッチリ移行できました。
バックアップSSD(MacにはTimeMachineという簡単バックアップユーティリティがあるのですよ)から新MacSSDへのUSB3.2 Gen2での転送ですから約1TBものデータ移行でも約7時間ほどですみましたので、2回のトライでも一日で済みました。

いや、データ移行が無事に終わるに越したことはありません。めでたしめでたしです。そうなんですけども、ただ、なんというか、拍子抜けというか大山鳴動して鼠一匹というか、上手く行きすぎちゃってあっさり感は否めません。いや、それでいいんですけどね。
だもんで、今から11年前、2012年にMacを買い替えた時の地テシ記事をREMIXしてお届けしたいと思います。地上派027REMIXですよ!
当時は劇団☆新感線「シレンとラギ」の東京公演中。AppleのWWDC2012で発表された新製品ラインナップにMacBook Proの17インチモデルが無かったことに端を発します。その頃は17インチモデルを愛用していたのさ。ああそうさ、デカい画面は正義さ!

ここからが11年前のREMIXね。

とまあ、WWDC 2012で発表された新製品をザッとご説明いたしましたが、ここからが本題です。まだ本題じゃ無かったのかよ!

前回書いた「17インチモデルが無い!」という叫びですが、そのまんまで申し訳ありませんが、「今回刷新されたMacBook Proのラインナップの中に17インチモデルがない」という意味でして、さらにRetinaモデルも15インチモデルだけですし、当然ながらMacBook Airに17インチモデルがあるはずもなく、とにかく新製品に中には17インチモデルは無かったのです。
しかも! それだけではありません! なんと、ラインナップが新製品に統一されたため、ネット上のApple Storeでは17インチモデルを買うことができなくなっていたのです! その前日までは買えたはずなのに、新製品発表と共に消え失せてしまったのです!


ええと上手く伝わっていないでしょうか? 私の興奮と驚愕がおわかりでしょうか? ちょっと不安ですが、要するに、今、17インチモデルを買おうと思えば、いろんなお店(実店舗、ネットショップ併せて)の店頭在庫分だけしかない、というコトですよ!
今回、17インチモデルが出なかったのは現実ですが、今後どうなるかは不明です。次の刷新の時には17インチが復活するかもしれないし、しないかもしれないし、Retinaディスプレイモデルがでないとも限りません。まあとにかくいろいろ不明なのですが、現実問題として「今現在、新品の17インチモデルが欲しければ店頭在庫を押さえるしかない」ってコトだコラー!

私の今のメインマシンである17インチを買って三年ほどが経ちます。色々と不満な部分も出てきていましたので、今回のWWDCで新製品が発売されれば速攻で買うつもりでした。買い換える気マンマンでした。でも、発売されなかったどころかStoreから17インチが消えてしまったんですね。これは予想外!

ここからの私の思考です。

17インチを買うつもりだった人は多いはず→ 発売どころかラインナップから消えてしまった→ 一世代前の17インチが最新モデルと言うこと→ 今後17インチが発売されない可能性もある→ となればコレが最後のモデルかもしれない→ 17インチが必要な人は店頭在庫を漁りにかかる→ 一気に在庫が無くなる!
という思考を展開するのにわずか0.02秒! 無くなる! 店頭からネットショップから市場から世界中から17インチモデルが無くなる!
そう思ってしまったら矢も盾も堪りません。今、まさに世界中から注文が殺到しているのではないか? 今、最後の一台が売れてしまったのではないか? そんな焦りが私を襲います。

しかし、このニュースが出たのが6/12(火)の朝。その日の公演は2ステージ。昼公演があるので早く家を出なければなりません。取り急ぎ、電車を乗り継ぎながら考えました。
最新技術の詰まった15インチRetinaモデルを買うか? 高速美麗軽量だし、なによりみんなに自慢できるぞ! それとも順当に普通の15インチモデルを買うか? 来年辺りに出そうなRetina17インチまでのつなぎとして。 いや、いっそここはMacBook Airを買って持ち運べるようにするか?
電車の中で、そして歩きながら色々と考え、劇場に着く頃には考えが決まっていました。「17インチモデルを買おう!」
ずっと17インチに慣れていた私が急に15インチを使えば絶対に狭く感じるに決まっているんです。一世代前といっても去年の秋のモデルだし、つい先日まで最新モデルとして売っていたのですから。


さあ、そうなったら早速探さなくてはなりません。今からヨドバシやBICに行くわけにはいきませんからネットショップです。早くしないと売り切れてしまう!
こういう時にiPadは便利ですね。画面が大きいからPCで見ているのと大差ない大きさで確認できます。チェックしてみるとヨドバシ・ドットコムにもamazonにも楽天にも在庫はあります。しかし店によっては在庫僅少となっているものもあります。amazonの中でもいくつかの店が出していて値段も在庫も様々。さあどれにするか?
私はamazonプライム会員ですからamazon本家からなら送料無料で翌日配達です。よし、じゃあちょっと高いけど本家から買おう。ついでに増設メモリも買おう。ポンポ〜ンとカートに入れます。
と、ここまでをストレッチやら本番準備やらの合間を縫って終えました。しかし、冷静になって考えてみると20万円を越える買い物です。そんな大きな買い物を芝居の合間に劇場から買ってしまって良いものか? ていうか、ホントに買うの? 買い換えるの? 最新でもないMacに?
色々な思いが交錯します。確認するセリフの合間で交錯します。メイクするアイライナーの隙間から交錯します。いかん! このままでは芝居に集中できん! よし、買っちゃおう!
てなワケで、ポチッとiPad上の購入ボタンを押したってワケです。よーし、これで心おきなく舞台に集中できますよっと。そして翌日にはウチに届きましたよっと。でも忙しいからしばらく触れませんよっと。

ええと、そんなこんなで買っちゃいました。どうせOSのアップグレードとかデータの移行とか、例によってバタバタすることは目に見えていますから、それについてはまた後日ご報告したいと思います。
あと、もう一つだけご報告を。あれだけ焦って買いましたが、すぐに在庫が無くなると思いましたが、世界中の17インチファンが殺到すると思いましたが、世界中で血眼になって探されている思いましたが、案外そうでもありませんでした。今でも在庫あります。ぎゃふ〜ん!

ここまでが11年前の新製品買い替えバタバタ物語です。データ移行に関するバタバタの前に、購入の段階でバタバタしていたんですね。
ちなみに、その後もやはり17インチモデルは発売されませんでしたので、この次の買い換えでは仕方なく15インチモデルに28インチモニタを外付けしてデュアルモニタを構築しました。そして今ではMac16インチ+外付けモニタで運用しております。17インチほどではありませんが、16インチでも中々に大きくて重宝しておりますよ。

しかし、この11年前の記事を読みながら、ライターである永田泰大さんの影響の大きさを感じました。ていうか、影響受けすぎです。
永田泰大さんは元・週刊ファミ通の編集者で、いまでは「ほぼ日」の重要メンバーなのです。つい先日、永田さんがかつて刊行した「ファイナルファンタジーXI プレイ日記 ヴァナ・ディール滞在記」の電子書籍版が発売され、改めて読んでみたらやっぱり面白くてやっぱりお見事な文章でビックリしました。
よろしければぜひ読んでみて下さい。ファイナルファンタジーXIについては何も知らなくても面白いですよ!


そんなこんなのMac買い替えの物語。何回目になってもMacを買い替えるのって大変ですよって話です。皆様もお気を付けてお買い換え下さいませ。