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地テシ:336 「Starfield」に関するザックリとした話 後篇

既報の通り、劇団☆新感線「天號星」は10/4〜9が休演となっております。当該期間にご来場予定だった皆様には大変残念な思いをさせてしまって本当に申し訳ありません。
劇団☆新感線では2020年以降、緊急事態宣言などでやむなく休演や公演中止となったことはありましたが、今回初めてカンパニー内での体調不良によっての公演中止となりました。ここまで結構頑張ってはきたんですけどねえ。全くもって無念です。

来週の10/11からはまたスケジュール通りに再開される予定です。10/11といえばライブビューイングが実施される日じゃないですか! つまり全国の皆様にもご覧頂ける日というワケです。心機一転、カンパニー全員が元気に再会して再開できるように斎戒しておりますので、今しばらくお待ちくださいませ!




というワケでね。私は現在休演中で御座いまして、かといって気軽に出歩くというワケにもいかず、つまりは極力自宅でおとなしくせざるを得ず、となれば、ねえ、当然の帰結としてではありますがゲームでもしようかな、というコトになったりならなかったりするワケですよ。かなり言い訳じみていますが、まあ言い訳なんですが、おかげさまで「Starfield」が随分と進みました。進んでしまいました。すみません。

その「Starfield」、前回は「クエストが山ほど発生する!」という話だけを書いてしまい、肝心の内容がご紹介できていませんでした。まあ、ザックリ言うと《広大な宇宙で1000以上の惑星を股に掛けて探検するオープンワールドアクションRPG》でして、自由度の高いロールプレイ向きのゲームです。


メインとなるストーリーは《「コンステレーション」という探検家集団に所属して宇宙のナゾを解き明かしていく》というもの。採掘中にナゾのアイテムを見つけてしまった主人公が、コンステレーションのメンバーに迎えられ、仲間と共に様々な冒険をし、ナゾのアイテムの真実を解明していく一連のミッションがメインとなります。
そうなんですけれども、それを放ったらかしてもいいんです。いや、放ったらかしたらゲームとしてはエンディングを迎えられないんですけど、まあとりあえず急いでメインストーリーを進めなくてもいいんです。
前回にも書いた通りホントに数多くのクエストが勝手に発生しちゃうのね。色んな人が色んな事を頼んでくるから、もはや宇宙の便利屋気分です。で、ついついサブクエストを追っちゃってメインミッションは置いてきぼりです。そして広大な宇宙を駆け回るハメになるのです。
でもいいんです。このゲームはまさにロール(役割)をプレイングするゲームでして、何をしてもいいんですよ。便利屋で結構。それにクエストをこなせば経験値もお金も頂けますからね。

広大な宇宙は大きく分けてコロニー連合と自由恒星同盟という二つの陣営に分かれていて、かつては戦争もあったようですが今では共存しています。そのどちらかに所属してもいいし、もちろん所属しなくてもいいんです。他にも宇宙海賊や巨大企業などにも参加するサイドストーリーもあるってんですからてんこ盛りです。
それぞれの派閥にはそれぞれ独自の長ーいストーリーがありまして、これがまたそれぞれに波瀾万丈で面白い。報酬としてレアな武器や宇宙船、家などがもらえたりするのも魅力的。実は全ての派閥のサイドストーリーを受けることができるので、どうせなら色んな陣営に所属して堪能するのもいいでしょう。

100以上の星系、1000以上の惑星というのが公式の謳い文句ですが、まあとにかく探索可能な惑星(衛星含む)がたくさんあります。そのほとんどは荒涼たる岩の世界なのですが、重要な惑星には大きな街があります。それがまたいかにも近未来な綺麗なシティやサイバーパンクな都市、西部劇のようなワイルドな街など、それぞれバラエティに富んでいて見ているだけでも楽しい。
そんな街では市民たちがそれぞれに活動したり会話したり、ちょっと喧しいくらいに生き生きと生活しています。だからこそ勝手に話しかけられて勝手にクエストが発生しちゃうんだけどね。


宇宙船に乗って銀河を飛び回り、宇宙海賊との緊迫した宇宙戦もあり、惑星に着陸したらスキャナーで生物や鉱物を調査したり採集したり。無法者たちが占拠した施設を奪還するために多彩な武器での銃撃戦をしたら施設内を漁ってお宝探し。レアな武器や防具も見つけられます。手強い敵ほど良い武器や防具を持っているので、敵を倒しながらトレジャーハンティングもできるというワケです。
経験値を貯めてレベルアップしたら各種のスキルを取得して探検を便利にしていきます。ミッションやクエストの要所では数多くの選択を迫られ、選んだ結果としてどんどんとストーリーが変化していきます。

武器や防具、宇宙船などを作ったり改造したりするクラフト要素も充実しており、様々な機能や効果を付与することができます。惑星に拠点を築いて基地を作り、鉱物資源を自動で掘ったり貯めたりすることもできます。
探検には仲間を一人連れて行くことができて共に闘ってくれます。頻繁に会話が発生して、親密度が高くなればそのキャラクターの過去に関したサイドストーリーも発生し、協力して解決へと向かうことになります。この仲間ミッションもバラエティに富んでいて面白いんですよね。

そんなカンジで、様々な、ホントに多種多様の要素が詰め込まれた自由度の高いオープンワールドゲームなのですよ。


この「Starfield」を作ったのはBethesda Game Studiosというメーカーで、これまでにも自由度の高いオープンワールドRPGで人気のゲームをたくさん作ってきました。剣と魔法のファンタジー世界の「the Elder Scrolls」シリーズ、核戦争後の荒廃した未来が舞台の「Fallout」シリーズなど、確立した世界観と行動によって変わっていくストーリーとで徹底したロールプレイを要求するゲームが人気です。
今作もいくつもの勢力が対立する中で、主人公のとった行動や選択がストーリーを変えていくのは同じです。ただ、人類が銀河に進出した2300年代が舞台なのでバリバリSF風のグラフィックです。カッコいい宇宙船や未来的な武器がたくさん出てくるところがSF好きを唸らせます。かといってただツルツルしているだけじゃなくて、妙に生活感のあるリアリティもまた魅力的です。

私もかれこれ90時間ほどプレイしていますが、メインストーリーは多分1/3くらいしか進んでいません。でも、ストーリー上では大きな進展があって、さらなる謎が発生してしまいました。これから一体どうなっていくのか。いかにもSFらしく展開してきたので先が気になります。
「Starfield」は超大作なのにXbox Game Passというサブスクに含まれているので定額でプレイできます。大盤振る舞いです。オープンワールドゲームが好きな方、SFが好きな方、コツコツとクエストをこなすのが好きな方にはオススメできますので、気になる方は是非プレイしてみて下さいませ。

最後にちょっと余談。前回はこのゲームの日本語吹き替えの素晴らしさをお伝えしましたよね。で、あるクエストで会話をしていたら、強面のキャラクターの会話の最後に「はい、すみません」という素の声が入っていたのに気付きました。消し忘れだと思いますが、なかなかレアなミスだと思いますよ。