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地テシ:371 「Rise of the Ronin」戦闘篇

 劇団☆新感線が昨秋に上演いたしました「天號星」Blu-rayのパッケージデザインが完成したようです。

 毎度の事ながら凝った装丁でして、しかも例によって膨大な映像特典なども満載のようです。ご予約は6/17まで。もちろん予約していなくても入手はできると思うのですが、確実に早く手に入れたい方はご予約下さいませね!


 さて、長らくプレイしてきた幕末オープンワールドゲーム「Rise of the Ronin」(以下RotR)がそろそろ終わりそうだと書いた前回。あれから一週間。ええ、そうですとも! 終わりましたよ!
 終盤のトラップの多いマップ、手強い敵の連続、そしてエモーショナルな演出。黒船来航から江戸無血開城までの幕末を駆け抜け、一浪人でありながら数多くの志士たちと交流し、明治維新に深く濃く関わるという体験ができる面白い作品でした。

 きょうだい同然でもあり宿敵でもある《片割れ》との決着を付け、エンディングを迎え、感動的な音楽が流れる長い長いスタッフロールを見ました。見たんですよ。
 でね、その後どうなるのかなと思ったら、普通に主人公が下宿している長屋の前に戻っていました。そうなんです。エンディングを迎えてもまだまだゲームは続けられるのです。
 まあね、予想はしていました。最近のオープンワールドゲームではやれることが多いので、ゲームを終えた後でもエンディング直前の状態から再開できるパターンが多いのです。プレイ中に取りこぼした要素やサブクエストを集めて回ることができるのですね。
 しかも「RotR」には《留魂録》という機能がありまして、過去に戻ってストーリーミッションをやり直すことができるのです。このゲームでは所々で《倒幕》か《佐幕》かを選ばねばならず、若干のストーリー分岐があります。その全てを楽しむためには本来ならば最初からゲームをやり直さなくてはなりませんが、留魂録を使えば過去に戻って一部分だけをやり直すことができるのです。これは便利!
 私は主に倒幕派で話を進めたのですが、過去に戻って佐幕派のストーリーを楽しむコトもできるのです。いや、別にエンディングを迎えなくてもいつでも留魂録は使えるのですが、ややこしくなるから本編中は使わなかったんだよね。だもんで、一通り終わった今こそ過去の選択肢やミッションを楽しんだり取りこぼした要素を集めて回っているところなのです。

 「RotR」では膨大な登場人物それぞれに対して《因縁》という親密度が設定されていて、親密度を上げると稀少なアイテムや武器が貰えたりします。そのうえ、それぞれが使用する流派の皆伝や極伝までも貰えて攻撃力が上がります。だからこそ多くの人々との因縁を高める必要があるのです。
 ミッションによっては最大二人の共闘者を選ぶことができ、共に闘うことで因縁も高められるしプレイも楽になります。しかも共闘時には自由にプレイキャラクタを変えられるので、坂本龍馬や近藤勇などにもなれるし、それぞれの必殺技も使えるのですから面白さも跳ね上がります。
 因縁を高めるためには他にも道場で稽古したり贈り物をしたりと複数の手段があるのですが、ストーリーの流れによってはその街に居なかったり死んでしまっていたりもするので、いつでも交流ができるというワケではありません。でも留魂録で過去に戻ればまた会えるので、因縁を高めてアイテムや極伝をもらうコトができるというワケです。


 この流れで戦闘についてもご説明しておきましょう。その流派の皆伝や極伝を貰えると基礎攻撃力も上がるし必殺技のような《武技》が使えます。でね、この流派ってのがやたらと多いのです。有名な北辰一刀流や示現流、神道無念流など、構えもモーションも違う数多くの流派が用意されております。
 しかもさ、使える武器の数もまた多いのよ。刀や槍、薙刀などのお馴染みのモノから、大剣や銃剣、サーベルなどそれぞれ使い勝手の違う合計九種の武器が使えます。しかもそれぞれに複数の流派があるから凄いよねえ。
 さらに、戦闘中でも武器や流派を変更することもできるので、敵の武器に対して有利な武器・流派に変えながら闘えるってんだから、そりゃもう大騒動ですよ。
 そのうえ、副武器として弓や長銃、短銃などもありますから遠距離から暗殺したり戦闘中に翻弄したりもできます。あの手この手で戦闘が楽しめるというワケです。

 戦闘では攻撃や武技の他に、防御や回避も行えますが、いずれも気力を消費します。気力ゲージがなくなると何もできなく無防備になってしまいますが、《閃刃》という血振り(武器を振って血を払い落とす)をすると気力が回復します。R1ボタン一発で閃刃できるので、戦闘の合間に血振りをしていくのがコツです。
 また、一番重要になるのが《石火》という弾き、いわゆるパリィです。敵の攻撃を受ける直前に△ボタンを押すと弾きます。弱い敵ならば一発で体勢を崩せるので追い打ちで大ダメージを与えられます。
 でもね、強敵は弾いても弾いても連続攻撃してくるので、連続で石火していかなければなりません。これがもう大変。でも、捌ききれば敵は気力をなくして無防備になるので大ダメージのチャンスです。ブチ込んでやりましょう。

 「RotR」を開発したのはTeam NINJA。難易度の高いアクションゲームを作ることで有名です。いつもほどではありませんが今作の難易度も高めです。閃刃や石火を駆使しなければ勝つことはできません。
 私もプレイし始めてスグに思いました。あ、これは難易度が高いぞ、と。でもまあなんとか進めておりましたが、一人目のボスであるペリー提督戦でつまずきました。これは勝てない。もうちょっと粘れば勝てそうな気もするけど、序盤から時間を使ってはいられません。
 そんなゲーム下手な私が取った手段は? そう、難易度を下げたのです! ゲームに勝てなければ難易度を下げれば良いじゃない。パンが無いならケーキを食べれば良いじゃない。
 そうなんですよ。最近の私はためらいなく難易度を下げてしまうのです。かつては難易度をノーマルより下に下げるコトを忌み嫌っていた私が、何度も死にながらも果敢に挑戦していた私が、粘り強さだけには自信があった私が、いとも簡単にイージーモードを選択してしまうようになってしまいました。
 若い頃はね、時間が無限にあるように思っていましたから粘りも強くなりますけども、もうこの年になりますと粘り気もなくなりましてね、サラッサラですよ。面倒くさいのは飛ばしてパパッとクリアしてしまおうと思うようになっちゃったんですね。まあ、いいじゃない。そんなお年頃ですもの。早く終わらせて次のゲームに行きましょう。

 そんなこんなでなんとか「RotR」をクリアした私。ちょっと気になる取りこぼし要素を回収して回っている私。まあ、全ての要素を集めようとまでは思いませんので、ある程度納得がいったら終わろうかなとか思っている私です。


 ちなみになのですが、「RotR」には膨大な数の防具があり、それぞれに見た目も性能も特殊能力も違います。羽織袴や着流し、忍者装束などの和装から、スーツやコート、軍服などの洋装もあり、さらに帽子や手袋、靴などのパーツもありまして実にバラエティ豊かです。
 しかもその服装がプレイ中にも反映されるので思い入れも強くなります。ただ、強さのみで選んでしまうと妙なコーディネートになってしまうんですよね。ですが、着用している防具と関係なく見た目のみを変えることもできるので、お気に入りの服装に固定することもできます。
 でもね、私はそんな妙なコーディネートも好きなので、防具そのままの見た目でプレイしていました。それもまた良し。ただね、重要なシーンで挿入されるムービーシーンにも反映されてしまうのが困りもの。諸肌脱ぎにチャイナ帽、白手袋に皮ブーツみたいなトンチンカンな格好で真面目な話をしているのが面白くてね。話が入ってこなくなるのもご愛敬でしたよ。