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“COYOTE LIVEHOUSE TOUR” 2009 SUMMER

“COYOTE LIVEHOUSE TOUR” 2009 SUMMER in 福岡DRUM LOGOS 2009年7月15日 
佐野元春 & THE COYOTE BAND 

「(COYOTE)アルバムを出したあと、早くツアーをやれよって言われました…。」

途中、苦笑いしながらのMC。2008年の前回ツアーはツアータイトルこそ“SWEET SOUL BLUE BEAT”だけども、バンドはいつもの仲間たち。(THE HOBO KING BAND) しかも、アルバムが出てから半年もあとだった。『COYOTE』アルバムが出たのは2007年6月。
もっとも、Moto自身も本当は早くにこのアルバムレコーディングメンバーでライヴを演りたかったはず。分かってるさ、僕らも。いつもの仲間たちにしろ、今回メンバーにしろ、“売れっ子さん”たちだからね、スケジュール調整が大変だろうしね。(もっと言えば、僕自身もなるべく早めに言ってもらはないと…)

今回バンド自体は2005年にはプロジェクトとして活動を始めている。(2005年12月3トラックEP『星の下 路の上』リリース)

僕自身、そんなに熱心でアクティブなファンではないので未だファンクラブにも入っていないし、今回ツアー情報自体、そんなに早く入手している方ではない。

まあ、僕のスタンスとしては、その会場に居れれば良いわけで、席位置とか別に大騒ぎすることでもないんだ。しかも、今回はライヴハウス。ちょっと後ろでもさ、そんなにステージからは離れてないしさ。
とか言いつつ、やっぱりライヴハウスだから良い番号が獲れればそれだけ至近距離には行ける。そこは抜け目なく、地元福岡で、尚且つファンクラブに入っている友人にチケットは頼みつつの…(笑)。 2003年夏のツアー以来の福岡での参加だ。

会場内に入ると、通常ライヴ前って、何がしかの音楽が流れてると思うんだけども、今、ここでは現在Moto自身がパーソナリティを勤めるラジオ番組が流れている。本編が始まる前のエクストラトラックみたいな感じだね、僕からすれば。普段はMotoのラジオ自体も聴いてない。ツアー初日に始まったNHKのアレ(ソングライターズ)も観てない。ましてや、アルバム自体、4、5日前にかなり久しぶりに一度聴きなおしただけと言う…。

まもなく開演ですってアナウンスが流れる。開演時間になっても客電は落ちず、流れてきたのはCOYOTE BANDの演奏ではなく、トム.ぺティ。
ライヴ本編MCで「良い曲いっぱいかけてるんで~」ってMoto自身語ってたけど、ほんと良い選曲だ。
そして、ラジオ番組もエンディング。既に、定刻を過ぎてるんで、場内は手拍子が鳴り止まない。「(オンエア日の)今夜はこの曲でお別れです…」と告げられ流れるのは“君が気高い孤独なら”。
いよいよ本人の曲も流れボルテージも更に高まる。ワンコーラス終わった時点で場内暗転。手元の時計で7分押しくらい。

僕らの前には4列くらいあるんだけれども、何せそこはライヴハウス。固定の客席がないんでもう、ヤバイくらいに近い。(Kさん、「うれしいです。どおもありがとう!」←Moto口調で。)

「今日はパーティみたいなものだから、いっぱい歌ったり、踊ったりしていってください。」

ハイ、遠慮なく(笑)

『COYOTE』アルバムの曲と先行3トラックシングル『星の下 路の上』の曲は全部プレイされて、その間僕はほぼコーラス中心で。だって、TTシスターズもメロディ(セクストン)もいないんだもん。全曲のプレイが終わると一旦“第一部終了”。時間にして約1時間半。

「COYOTE、良いアルバムだね」(“SWEET SOUL BLUE BEAT”ツアー時の本人MC。)

すぐさまバンドは再度登場して今度はMotoクラシックスの披露になるんだけども、再登場直後、

「こうして、こっち(ステージ)から見てみると、みんな大人になったね(笑)。」

ウン、キミもね。(某発泡酒のCMのイメージで) 

そして始まった“A BIGBOY NOW”も、なんか、今の時代にマッチしてない?

「せっかく、昔の仲間が集まってくれたんだから80年代の曲を」

いやいや、Moto。間違ってるよ。“昔からの”仲間だぜ。

すべてのプレイが終わってトータル約2時間、全部で19曲かな。一部からあの曲がなかったことに対する不満も聞こえたけど、確かにあの曲はMotoの代表曲だけど、あなたたちはそれが目当てなの?それさえ聴ければ良いの?それって、どうなん?
まあ、いいや。楽しみ方、受け止め方は人それぞれ。

来年は30周年なんでなにかデカイことをやるってMoto。アニヴァーサリーのツアー、熊本に来ないだろうなあ…。
そう言えば、奇遇にも僕のすぐ近くには熊本から来たんだって人が結構いた。そんな声が聞こえてた。

とりあえず、アニヴァーサリーはまた福岡に“戻って”くるさ。東京とか…、誰か呼んでください(汗)。

開演前、会場のある方向を「楽屋はそこだから」とKさんが教えてくれて、今まさにステージに向かうMotoの姿が見えた時、『THE OUT TAKES』だったかなぁ?ルイードかどこかのステージへ向かう映像を思い出した。

博多の夜はこの日、暑さは和らいでいたそうだけど、熱かったね。恐らく、僕にしてみれば、この夏、いちばんアツイ日になるだろうね。

余談だが、この日人生初の出待ちをしました(^_^)


■セットリスト
星の下 路の上
荒地の何処かで
君が気高い孤独なら
ヒナギク月に照らされて
裸の瞳
折れた翼
呼吸
ラジオ.デイズ
Us
夜空の果てまで
壊れた振り子
世界は誰の為に
コヨーテ、海へ
黄金色の天使
ぼくは大人になった

ヤングブラッズ
ダウンタウンボーイ
約束の橋
アンジェリーナ

*2009年7月17日 執筆
#佐野元春 #ライヴレポート

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