熊本城ホール開業記念 浜崎貴司GACHIスペシャル

2020年1月10日 熊本城ホール メインホール

正直に言えば物足りない。通常のGACHIなら、浜崎貴司(以下、浜ちゃん)が対戦するのはだいたい一人。それが今回は6人もいるのだ。当然一人あたりの持ち時間は少なくなる。

そのことは分かっていた。あらかじめ分かってはいた。

開催が発表になり出場メンバーが発表になる。おお!これは行かにゃ。ん?待てよ。ライヴの時間てどれくらいだ?やっても3時間くらいだろう?んー、他にもご贔屓さんいるけど、シカオくんはゆっくり聴きたいしなぁ。

てなわけで、一度は見送り。いやいやそんなこと言わないで、って感じにDo As Infinityの伴ちゃん(伴都美子)のゲスト出演が発表になる。いや、しかしなぁ。

事態が動いたのは2019年も押し迫ったクリスマスの夜。同日のロッキンクリスマス熊本会場で、チケットが余ってるとお誘いを受け即断。だけど、楽しみだ、待ち遠しいといった感が普段より少ないのは、前述したような思いから。

当日を迎え会場へ。入場するとメインホールホワイエ(ロビー)から熊本城が臨める。これもこのホールの売りの一つだ。

ほぼ定刻どおり開演。この夜の前節は大西熊本市長ではなくて、浜ちゃん。全員ステージに登場時のテーマ曲がスタン・ハンセンのテーマ(サンライズ/プレクトラム)でオーラスの奥田民生はテキサスロングホーンで。

ステージバック、松の木(の絵)って。お正月だからいいか(笑)。

浜ちゃんからひととおりメンバー紹介。まずは全員でのGACHIのテーマから”デイドリームビリーバー”へと続く。3列前の男性が楽しそうにいっしょに歌ってる。浜ちゃん、シカオくん、玉名GACHIの思い出。あの時いっしょだった友は今病床で頑張ってる。清志郎好きなのんちゃん。もう、なんか、すでに感無量。

当日のメンバーを登場順に記しておく。(敬称略)
YOKING、のん、スガシカオ、田島貴男、斉藤和義、奥田民生。そして、浜崎貴司。

松の木からGACHIのロゴにバックも代わり、まずはYOKINGから。彼のソロどころか真心(ブラザーズ)自体ほとんど知らない。ごめん、パス。今度ちゃんと聴きます。

続いて、のん。彼女の名前を出演者の中に見つけた時、非常に観たいと思った。ソロでライヴトゥワー回ってもまず熊本に来ることは当分ないだろうから。

彼女がプレイした曲はRCサクセションの”I LIKE YOU”。その後詩の朗読を挟んでオリジナル曲”わたしは部屋充”。この曲は忘れらんねえよの柴田くん(熊本出身)作だとあとで知った。これは是非バンドで聴きたい曲だ。

んー・・・。物足りない。じっくり観たい。

スガシカオ!ほんとは当日入りするつもりだったが急遽前乗りに変更して、前夜祭的な飲み会に参加したと言う。それまで、人と話してなくて、体調も悪かったそうだが、久しぶりに人と話したら体調も良くなったらしい。人間は社会性の動物だから、それ、だいじなことだよ。

”黄金の月”から”progress”、見逃し三振。2曲だから三振じゃねえか(笑)

田島貴男。以前観たひとりソウルがかなり楽しかったから、今日も期待大。まずは浜ちゃんと”接吻”。個人的には2人で演るのは”ウイスキーがお好きでしょ”を期待してたんだが。ま、オリジナルラブの代表曲だし、これはこれで良し。そして、熊本God Blees You、ソウルパワーいただきました。

おもむろに、城ホールがあるサクラマチクマモトは昔センタープラザだったと浜ちゃんが言い、「熊本市民はみんな歌えると聞いたんですけど?用意してあります!」

あの懐かしいメロディが流れはじめ、オーディエンスによる合唱。この流れ、次は特別ゲストの伴ちゃんか。もはや、熊本在住の大物アーティストの一人と言っても過言じゃない。

浜ちゃんリクエストによる、違う人の演奏で歌うのははじめてだと伴ちゃんがいう”陽のあたる坂道”、レアだなあ。

続いては、斉藤和義。あだ名のセッちゃんの由来が明かされる(笑)。最新アルバムからの曲”小さな夜”。

そのあとに、

「今日は、どうやってホテルまで帰るの?」」浜ちゃん)
「送迎の車が着てるとは思いますが?」(セッちゃん)
「(中略)歩いて帰ろうか!」(浜ちゃん)

曲振りかい!(笑)

奥田民生登場!「待ち時間が長くてさあ・・・」とすっかりほろ酔いで。大友某イジり(いすゞのトラックゥ〜🎵)からの”マシマロ”。これがカッコいいのなんのって!バンド、ソロ問わずはじめて生で聴く民生。今まで以上に好きになった。

浜ちゃんと二人で”イージュー⭐︎ライダー”のあとはいよいよオーラス、浜ちゃんの番。

FLYING KIDSのテッパンナンバー2曲のあと再度全員集合。郷土のスター、チーター(水前寺清子)の曲を全員で演奏して本編に幕。

「チーターの本名は、タミ子さんっていうんだよ」

と、民生が言うもビミョーに話広がらず(笑)。

三歩進んで二歩下がる。たとえ二歩下がっても、一歩前に進んでるじゃないか!

目を開いて一歩前に前進。大事な君と。

アンコールの幕が上がる。GACHIのロゴだったステージバックは熊本城に代わっている。

ん?それまでなかったドラムセットがある・・・。バンドになってる?

再度メンバー紹介。ここで出てきたか市長!そして新たなメンバーがもう一人。今野多久郎さんだ。今野さんはこのGACHIスペシャルの仕掛人でもある。

そうか。市長が叩くのか、ドラム。

そしてもう一人(?)。スペシャルゲストとして呼び込まれたのはまたしてもアイツ(笑)。最近市長との絡み増えてるけど、キミは県職員だぞ。くまモン(笑)。

市長、今野さん、くまモン、そして特別ゲストの伴ちゃんも加わり”タイムマシンにお願い”でオールアップ。最後、全員でステージ両サイドを練り歩いた時のBGMはプリンス!この選曲も、いいね!

トータルランタイムは3時間弱。ぜんぜん長さを感じさせない。

最高ですか?
最高でした!
(GACHIのテーマを引用)

楽しかった。みんな笑顔になっている。これぞ、音楽の力。

この日は下の階のホールで音楽イベントがなかったので・・・(やめなさい!)

当日メンバー個々のライヴはもちろん、またGACHI観たいなぁ。

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