浜崎貴志 vs スガシカオ

頑張ろう熊本 復興支援 出前ガチ018 熊本玉名場所 2016年7月2日 熊本・玉名市民会館大ホール

出前ガチというライヴが熊本であることを知った時、正直行くかどうか決めあぐねていた。ずっと観たかったスガシカオが出演するとは言え、玉名市と言うのがネックとなっていた。

そして、記憶に新しい平成熊本地震。会場となる市民会館も被災したようで、一時は開催自体危ぶまれた。

途中、イベントホストの浜崎貴志が言っていたが現地スタッフの方が故忌野清志郎さんの誕生日に清志郎さんのTシャツを着て、市の担当に掛け合ってくれたそうだ。新たに復興支援として。そして名古屋から友人も来てくれると言う。行くしかない。

昨年故忌野清志郎さんが玉名に来てから10周年を記念したイベントライヴが開催された。そこに参加していたのが今回ホストの浜崎貴志。今年もライヴをやって欲しいと打診され、今回に至る。

開演。まず浜崎貴志一人で登場。ガチシリーズの概要を話して、スガシカオを呼び込む。この時、

「それでは登場してもらいましょう。舛◯都知事!」

「どうも、舛◯です。笑」

ライヴは出前ガチのテーマで始まった。

君に聴かせたい歌がある
だから歌いに来たよ

二人で数曲カバー。

浜崎「岡村靖幸のカルアミルクって曲をやります。電話なんか止めて六本木で会おうよって歌詞があるんですけど、玉名で会おうよって変えて歌います。」

スガ「ちょっと、無茶ブリ止めてくださいよ。しかも、そこ俺のパートじゃないですか!」

なんて掛け合いがありつつ、

電話なんか止めてさ
玉名で会おうよ

盛大な拍手。

浜崎「今、凄い奇跡が起きました。繰り返しのとこ、二人とも普通に六本木って歌ってしまいました。あ、ヤベッて思いつつ」

スガ「そうだっけ?全然気づかなかった。笑」

そして、キヨシ(故忌野清志郎)にちなんで帰れない二人。

ソロコーナーはシカオくんから。ギターを弾き始めると歓声が上がり、

「イントロだけで何の曲か分かるの、凄いね」

アシンメトリーのあと次の曲が始まるまでの間、水分補給をしようとした時にリズムボックスからの効果音。それに驚き飲み物をこぼすシカオくん。

スタッフが床を拭きに来て一時中断。

「拭くの、今じゃなくていいじゃねーかよ。ねえ。笑」

震災や様々な今の自分の状況から、やっぱり涙してしまったprogress。そして大盛り上がりの午後のパレードで浜ちゃんと交代。

浜崎「参ったな、アコースティックで総立ちにさせてしまうんだもんなぁ。やられた感半端ないんですけど」

並み居る猛者を撃破してきたと言った浜崎、初の敗北か?(笑)

まず、ボーイ・ミーツ・ガールから。

ステージ向かって左側の客席で赤ちゃんが泣き出す。

「そう。うるさかったのぉ〜」

あやすように話すも激しさを増して

「号泣かよ!笑」

Flying Kidsのヒット曲風の吹き抜ける場所へを含め数曲終わり再び二人で。

スガ「なんか、スゲえ盛り上がって歌って、身体冷えちゃったんですけど?笑」

浜崎「それは俺に対するクレームですか?笑」

二人の掛け合いが面白く、仲良いんだなあってのが凄く伝わってくる。夜空のムコウ、幸せであるようにを歌ったあとオーラスはカバー曲勝手にしやがれでいったん終了。

アンコール。まずは浜ちゃんだけでウィスキーのCM曲。三たびシカオくんを呼び込んで、

「ある意味、清志郎さんが作ってくれたライヴなのかなって気がします」

二人でキヨシの曲、JUMP。この時、僕には、そこにキヨシの姿が見えた。また浜ちゃん一人に戻ってもう一曲で終了。

二人ともギター一本と言うこともありボーカルが際立ってた。浜ちゃんが凄い声(良い声)で酷いことを歌うと言うスガシカオ、それに負けず劣らずの浜崎貴志。途中の暴露合戦的なMCも含めて良いライヴだった。

様々なボランティアの方もいらしてて、また震災や豪雨被害で営業できない阿蘇の温泉の方がホールで商品PRされてた。

いったい、いつになるんだろう。熊本が震災前の姿になるのは。

#ライヴレポート

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