35周年アニヴァーサリートゥワー 2015-16 大阪
佐野元春 & The Coyote Grand Rockestra 2016年3月13日 大阪フェスティバルホール
終盤のMC。
「僕は3という数字に縁があって、昭和31年3月13日生まれでフェス、フェスティバルホールでのライヴも33回目。」
僕も3という数字に縁があって、昭和43年生まれで、佐野棟梁のフェスティバルホールでの33回目のライヴを2年間住んだ大阪で観て。僕自身2回目のフェスティバルホールで、そしてそれは今年2回目のライヴ。いや、2に変わってるし(笑)
そして福岡ではこうも。
「今年は僕の年だ!申年だ!」
いやいや、僕も申年だし。
当日搭乗予定の飛行機が欠航という不測の事態により新幹線移動、開演定刻のほんの数分前にギリギリ到着。しかし幕が開いたのは13分押し。待ち侘びた人たちには押し時間も長く感じられただろうが、僕にはこの間も早かった。
トゥワーもいよいよ終盤、セットはもはや大きく変わるはずはない。前回福岡後にセットリストをプレイリストに落とし込んで、しかし普段はあまり聴かず、またセットの写真自体見ないので、次なんだっけ?ああ、そう来たか!と同じ映画を何度か観る時のような感覚。
会場到着までが色々あって、すべてうまくはいかなくてもで、じわ〜ってなる。やっぱり今の声で歌われるこの曲が好きだ。
「ステージでは色々アレンジを変えて演奏してきています。中には評判が良かったり、止めとけよって言われたのもありました(笑)でも、この曲だけは許してください(微笑)」
凶暴な情熱が吠え始めている歌。周りから、ファンからはどうなのかな?止めとけって言われてない?僕は好きなアレンジだ。
深沼くんと小松くんのパートを僕が歌い分ける(笑)ルァ ヴィータのあとバイ・ザ・シー。この曲でソロ回しがあったあと、「ギター、深沼元昭!キーボード、シュンちゃん!オルガン、Dr.kyOn!」拓ちゃんを見てるも名前が出てこない。拓ちゃん自ら「サキソフォン、山本拓夫!」なんか、らしくって微笑ましい(笑)Blood Moonからの曲は続く。僕のフェイヴァリット、私の太陽でのシュンスケくんのソロパート。福岡の時と若干違ったよね。
「時々、どの曲がどのアルバムに入ってるか分からなくなる(笑)そこはみなさんがよく知っている」
このMCを挟みSweet 16アルバムの曲を数曲。そして、ローディーさんがkyOnにギターを渡すのを見て、え?もう小麦粉の歌?って思ったが(笑)、はるか野原の向こうまで心が駆けてゆく僕が自分のテーマ曲と言っている歌。最近よく聴いている音楽のせいもあって、ハードロックと言うよりはグランジのような。やっぱりカッコいい。
コヨーテバンドのデビュー曲。「この曲は確か、僕と深沼くんと高桑くん、そして小松くん。4人でレコーディングしたんだよね?」と福岡では曲前にMCが入ったけど、今回はなし。そして、前回フェスティバルホール公演で誰でも弾けると言ったGraceのあと2回目のトップセールス(笑)。もはや定番。
35周年。自分にも色々なことがあったようにみんなにも色々なことがあったと思う。35年間をサヴァイヴァルしてきたことを誇りに思ってもいいと思うよ、前回よりも今回の方が染みる。目に埃が…(笑)本人も泣きそうで、この流れからのジャスミンガールでは汗を拭う振りをして目尻の涙を拭っていたように見えた。
そして怒涛の終盤。ロックンロール・ナイト、今回はなぜか5年前の国際フォーラムを思い出した。
「何事にも終わりがあれば、始まりがある。僕の始まりはこんな感じ?」
デンデデ デンデデ デンデデーン デデ♬(書き言葉での再現は困難だ)
コヨーテバンドから順にメンバー紹介。この時拓ちゃん耳に手当てて、無事にコールされた時の笑顔(笑)
別に悲しくもないのに、大好きなラジオの歌のタイトルがとんでもないことになってる曲でアンコールもすべて終了。
冒頭に戻る。
「僕は3という数字に縁があって、昭和31年3月13日生まれでフェス、フェスティバルホールでのライヴも33回目。」
にわかに会場内からハッピーバースデイの合唱が起き、一度終わった後再度スパム指揮のもとに。
「最初、揃ってないからどうしようか?って思ったよ(笑)33とか35とか60とか。数字にこだわらずにこれからもたくさん曲を書いて行きたい」
大変失礼なことを承知で言うが、誰も佐野元春のライヴに歌が上手いとか演奏が凄いとか求めていない。もちろん、演奏が素晴らしいのは言うまでもないが、そんなことを遥かに超える多幸感がある。この夜は特に、だ。
35周年、誕生日、33回目のフェスティバルホールライヴ。当日色々あったのも含めて、僕にも特別な夜となった。
※写真はオフィシャルより。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?