ただ、ありのままの君がいる。
2018年秋、全国トゥワー「禅ビート」 福岡公演
11月9日 天神IMSホール
いや、あの、その。違うんです・・・。
言いわけはやめます。経緯はどうであれ、行かないと散々言っていたライヴに行ってきたわけですから。 大変申し訳ございませんでした。
まずは謝罪文とw
いやぁ、ツッコミどころ、実は結構あったw 開演定刻15分前に流れる場内アナウンス。本日は〜ってあれ。
「デイミュージック・・・デイジーミュージック主催〜」
すぐ訂正あったけど、デイミュージックってなんだよ?って言うww ワクワクしたり、緊張したり。それが正しい開演前のファン姿勢なのかもしれないけれど、僕はいつも目一杯スレてるので、そんなところばかり気になりますw あとはまあ、うん。はいw
そんなひと時。この中に顔も知らない、名前だけは知っている仲間が何人いるんだろう?なんて想いを馳せる。不思議だよね。
“Higher Love”が流れてきたあたり二度目のアナウンス、そして暗転。定刻からわずか1分押し。
バンドのプレイが始まる。オープニングはこれが定番になるのかな?と思いつつ。僕もそこに待ってた。
「僕らは、4枚のスタジオアルバムを出していて、次の曲はその中の『Blood Moon』から」
曲名が告げられると僕は思わず感嘆の声を上げた。同アルバムでいちばん好きな曲。シュンスケのソロパート、そしてダンナ・・・もとい、沼くんのひずんだレスポールの音。壊れたビートで転がってゆくだけさ。
アキオ・・・じゃなかった、アッキー。(あの、いい加減受けない小ネタやめません?)今回も前回同様、天井を見上げながら紅い月が浮かんでるぅ〜って歌ってた。
“La Vita E Bella”。東北の大震災のあと書かれた曲。初めて生で聴いたのもここ福岡だった。2年前の35周年はまだ熊本地震の2ヶ月少しくらい前で、そして今年。西日本豪雨、大阪、北海道の地震。相次ぐ自然災害により一層僕自身思い入れが増す。この先へもっと。
そしてこの曲のタイトルが瞬時に思い起こせない・・・。モウロクしたか?オレ。誰もがまだ旅の途中!待合室、ボストンバッグ。ああ、そうだった。
最新オリジナルアルバム、リードトラックの前に、ティーンエイジャーに伝えたい、そう語ると、
「この中にいる?ティーンエイジャー!」
傍から手が上がると、
「お、いいね!」
「ん?心の10代じゃないの?w」
凄いよね。これだけのキャリアで、新しい代表曲作ってしまうなんて。
本編ラストはHKBセッションヴァージョンをベースにした曲で、トータル約1時間半で終了し、アンコール。インターバルは3分くらい。15分後に帰ってくるといいつつ20分くらい帰ってこなかった前回とは大違いww
一曲終了後、
「僕の生まれたところは東京の下町、浅草に近いところなんだけども、そこには僕の大好きな乗り物、水上バスがあって。どうなの?ここ博多にも水上バスはあるの?」
あるよ!の声に
「ん?よく聞こえない。ここ博多にもあるってことでいいんだね?」
大歓声。この曲をライヴで聴くのは初めてだ。そして、今夜もまた愛を探しに出てオールアップ。約2時間。
つねづね言っていることだが、コヨーテバンドは断然ライヴハウスがいい。バンドがライヴバンドとしてのキャリアをスタートしたのがライヴハウスだった。ライヴハウス・イムズと佐野先輩が言ったように、今回トゥワーはライヴハウストゥワー。音のダイナミズムが凄く伝わる。 シゲの声もよく聴こえたし。
ただ、結構ハウってたんで赤点ですね、PAさん。
一点気になったというか解せないのが同年代と思しきオールドファンの男性。手拍子するでもなく、リズムをとるでもなく、腕組みしたまま終始ただ突っ立ってた。何なの?踊らないなら家でCD聴いとけよ。まあ、確かにそれぞれだけど、この方背が高くてもう!おかけでキリンさんだけ目立つことw
女性専用エリアが設けてあったのが新しい。このことについて、いいね!と思ったら、いいね!ってあとで送ってください。そうでないと思ったら・・・。インターネットですぐ伝わりますから、と。
「まわりの古い友人たちによく言われる。佐野くん、コンサートなんて古い曲ばかり演ってればいいんだよ!って」
「分かってる・・・、でもまだ、僕らは青春中です!」
そうMCで語ったこともあって、誰もが認める代表曲を演らなかったことが潔かった。
つまり、
この先へもっと、なのである。
The Coyote Band
佐野元春 ヴォーカル、ギター、タンバリン
深沼元昭 ギター、バッキングヴォーカル
藤田顕 ギター、バッキングヴォーカル
高桑圭 ベース、バッキングヴォーカル
小松シゲル ドラムス、バッキングヴォーカル
渡辺シュンスケ エニィキーボーズ、バッキングヴォーカル
スパム パーカッション
…and
サカグチマコト(福岡公演のみ。笑)エアギター、バッキングヴォーカル
セットリスト(Spotify)
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