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After“時代遅れのロックンロールバンド” 〜ようやく佐野元春のカッコ良さに気づいたならこのアルバムから聴け

まずはこの曲からどうぞ。

©︎タイシタレーヴェル/Victor

時代遅れのロックンロールバンド

桑田佳祐氏(以後ケースケさん)主導のこのプロジェクト。

昨年夏、熊本のFM番組に出演した際、佐野先輩はこういった。

桑田くんの作った楽曲、とてもいい曲でした

また、この曲リリース後のNHKでの特集番組(クローズアップ現代)の中では

メインストリームの表現

とも。この発言には「僕(佐野元春)ならこうするよ」との意味があるんじゃないか?と僕はその時思った。

そしてその時から、このメンバーでの大晦日の音楽番組『紅白歌合戦』への出演が期待されはじめる。

いつも思うのは、なんでみんなそんなに佐野先輩に紅白出てほしいの?

確か30周年の時、「大晦日は家族で過ごす日だから」というようなことを語っていて、それが理由ではないだろうが、これまで何度か出演のオファーはあってるものの一度も出ていない。

NHKには『SONGS』という良質なコンテンツがあって、その番組には何度か出演。記憶が確かなら3度か。また、過去には『ザ・ソングライターズ』という素晴らしい番組のホストもつとめていた佐野先輩。

それゆえにみんな、紅白も!って思ってたのかな?

僕は別に出ても出なくてもいいじゃんって。みんな不思議だなあ、おもしろいなぁ。

出演者が発表になった時には佐野元春の名はないばかりか、桑田佳祐の名すらなく落胆の声も上がりはじめた。

そんな矢先に追加発表でケースケさんを含めた“同級生バンド”としての出演がアナウンスされる。

もう、この時のファン界隈の大騒ぎといえば・・・。

えっ?出るんだ。ふ〜ん。

これが僕の感想。どこまでも捻くれてる。

トラベリング・ウィルヴェリーズのようなことをやりたい、とはじまったケースケさんのこのプロジェクトは紅白出演にて完結した。

おそらく多数の人たちがこのメンバーでのアルバムも期待しているかもしれない。

そもそも、今回の楽曲も5人によるバンドではなくてあくまでも桑田佳祐個人名義、ソロの楽曲。ゆえに“本家”とは違いバンド名もつけられていない。

完結したのだ。と僕は思ってる。

で、後日5人の出演部分だけ観た感想として、佐野先輩とChar以外はみんな紅白出演経験者。いわゆる“テレビ用”の振る舞いというかそんな感じで、その中に佐野先輩。やっぱり違和感しかない。だけど、変に迎合せず、佐野元春はどこまでも佐野元春で、それがうれしかった。そこに感動した。


ようやく佐野元春のカッコ良さに気づいたならこのアルバムから聴け

番組終了後からは「佐野元春、カッコイイ!」と称賛の嵐。

なにを今さら(笑)みんなが知らなかっただけで佐野先輩はずぅーっとカッコイイんだよ

佐野元春はカッコイイ!
佐野元春はカッコイイ!

大事なことなので2回いいました。


新しくファンになりました、という人たちもきっと多いだろう。そんな時直面するのが

佐野さんファンになったけど、なにから聴いたらいい?問題。

結論からいう。全部聴け。終わり(笑)
冗談はさておき、まずは最新アルバム『今、何処』を聴いて佐野元春の現在に触れてみてほしい。

併せて、2015年の作品『Blood Moon』

とにかくまずは現在進行形の今を体験して、そのあとは好きに遡ってもらったらいい。

中でも先日再現ライヴが開催された92年作品『Sweet 16』、89年作品『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』、84年『Visitors』も僕のレコメンド。

そしてあなた方は驚愕する。どの作品も素晴らしすぎることに。

まだ詳細は出てないが春先にはトゥワーも計画されている。アルバムを聴いたなら次はライヴにも参加してほしい。現在のバンド、佐野元春 & The Coyote Bandはライヴでその真骨頂を発揮する。


新しくファンになった方、ようこそ。僕はさらに高みにいるので追いつけないけど。いうとけ!!(笑)

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