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THE MILK JAM TOUR 2003 ライヴレポート

2003年7月3日 福岡市民会館
前回、昨年(2002年)の“Plug & Playツアー”はファンクラブ会員のみの限定版。今回は“Rock & Soul Reviewツアー”以来2年振りのツアーと言うことになる。
僕からすれば“アニヴァーサリーツアー”以来3年振りにMotoとの再会だ。

Motoの古くからの相棒、ドラムスの古田“マイティ”たかしに関しては“See Far Miles PrtⅡ”以来だから9年振り。(小田原豊に代わり、2001年バンドに合流)

怠慢だった。今回の福岡ライヴの情報を得たのが、なんと、チケット一般発売の2週間前。それでも無事チケットは確保できたとは言え… 今回の反省を踏まえファンクラブに入ろうと思う。(←思うだけか?オイッ!!)

会場となる福岡市民会館には15年振り。(当時は別のアーティスト)

この日、空は少しだけ機嫌が悪いようだったが、目的地に近付くと開場したばかりの会館の中に多くのファンの人たちが吸い込まれていくのが見える。僕もすぐにその流れに合流。

今回“The Milk Jam ツアー”も、いよいよ今日福岡公演から後半戦だ。
定刻からやや遅れてスタート。まずはホーボーキングバンドのみでのジャムセッション。そして、Moto登場。

ライヴは“Complication Shake Down”からスタート。オフィシャルサイトの“Moto's Web Server”でもレコーディング日記(地図のない旅)が公開されいているが、既にMotoとバンドは新しいアルバムの製作途中。
例えて言うなら、今回ツアーは位置づけ的には“Sweet 16”アルバム製作途中で行われた“See Far Miles Tour Prt 1”みたいな感じかなぁ~って僕は思ってた。

「20年くらい前、僕はNYに行っていて、そして“VISITORS”と言うアルバムを作って帰って来ました。」

これは“Sunday Morning Blue”の前のMC。一部公演に付いては「VISITORSアルバムを再現する」と既にMotoが言っていたが今回のライヴがまさしくそれだった。
この“Sunday Morning Blue”は、僕にとって思い出と言うか感慨深い曲で凄く心に染み入る感があるんだ。

途中、福岡ライヴのみのエクストラナンバーとして翌4日が誕生日で地元北九州出身の井上トミー(Bass)のヴォーカル曲が一曲あって、“FRUITS”アルバムの曲“そこにいてくれてありがとう”でエンディング。
このアルバムは「僕の庭ではじまり僕の庭で終わる」がコンセプトだから、この曲の途中で「僕の庭で終わる」か…って思ったとおり一端はここでライヴ終了。

1回目のアンコール2曲目で“アンジェリーナ”。異様なまでにヒートアップするオーディエンス。そしてアンコール2回目では既にオフィシャルサイトで配信され、前回ツアーまでにもプレイされたこともある“Sail On”(後の“君の魂 大事な魂”)。

新曲は

「曲のタイトルはまたいろいろ変わるかもしれないけれども(笑)、今夜この場所では“Fish”と言うことにしておこう」

と、5曲目にプレイされた“Fish(仮)”と“ブロンズの山羊”の2曲。

トミーは二日でレコードを作ったのに対し、自分は2年もかかってまだできないと言う自虐的なジョークも含めつつ、今年中にはなんとかまとめて発表したいとMotoが語っていた新しいアルバムが待ち遠しくなる一夜だった。頼むよ、ほんと。もう4年も待ってるんだから(笑)

この時のライブから一年後に名盤「THE SUN」アルバムが発表になっている。
同アルバムでは“Fish”は“観覧車の夜”、“ブロンズの山羊”は“DIG”と言うタイトルで収録された。

■セットリスト
Changes
コンプリケイションシェイクダウン
ワイルド オン ザ ストリート
カム シャイニング
ヴィジターズ
Fish(後の、観覧車の夜)
ボリビア
ブルーの見解
ドクター どしゃ降り(ヴォーカル、トミー。ソロ)
サンデーモーニングブルー
トゥナイト
C’mon
ブロンズの山羊(後の、DIG)
ナイトライフ
彼女はデリケート
そこにいてくれてありがとう

ニューエイジ
アンジェリーナ
Sail On(後の、君の魂 大事な魂)
スターダストキッズ

※オリジナルテキスト:2003年7月中旬執筆(未公開) 2008年1月、2015年4月加執筆修正

#佐野元春 #ライヴレポート

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