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山口洋×矢井田瞳 ライヴ

2016.8.21 熊本ぺいあのPLUS

いったい何が僕をこんなにも彼に惹きつけるんだろう。

緩急の付け方。山口の、いや、洋アニキのギターが凄まじい。国内外で好きなギタリストは他に何人かいるが、彼らを一気に抜き去ってトップグループに食い込んできたような。

途中、矢井田瞳(ヤイコ)も言っていた。

「洋さんのギター、シビれるわ〜」

前回5月はバンドスタイル。今回は弾き語りで予告どおりヤイコも一緒だ。

今回もライヴ開催に至る経緯の“前説”からスタート。前半は洋アニキソロ。

5年前、東北の震災の時にアメリカの奥地でニュースを観て書いた曲、今年、冬山でスノーボードをしている時に見かけたある人物からインスパイアされて書いた曲、敬愛する先輩ミュージシャンにプロデュースしてもらった曲。組み立ては違っても前回も演奏された曲はかりで、ある種安心して聴いていられる。

だからか、場内に小学生を見つけては、この子はこのライヴから何を感じ取るのかな?とか、目をつぶって聴いてる人も居たりして、何を思ってるんだろう?とか、そんな余計なことばかり考えてしまう。

いかんいかん!集中しなくては。


後半。

「なんか、凄いこと聞こえたぞ〜 また、コイツか!って(笑)」

笑いながらヤイコを呼び込む。笑顔で手を振る彼女を見て、ジワ〜ってきた。

ミュージシャン同士、どこかで接点はあるだろうけど、My Life is My Messageにヤイコが居るのが意外と言うか、山口洋と矢井田瞳と言う組み合わせが意外だった。ヤイコがデヴュー前からHeatwaveのファンだと知ったのはともに活動始めてからしばらく経ってからのことだった。

数曲ヤイコソロのあとは三たび洋アニキ登場でツーマン。

熊本弁で聞くから早口の博多弁で答えるとアドリブの歌詞に替えた曲、ヤイコが演りたいと言うまでその存在を忘れていたと言う曲。(俺の脳ミソは500MB、フロッピーディスク。笑)

「そのマラカス、カラオケチック(笑)」

忘れてきて、ヤイコが急遽現地調達したマラカスをフューチャーした曲。今夜のライヴはあったかい感じがするとヤイコが言ったまさにその通りのライヴだった。

そして最後は二人で満月の夕。この夜の同曲は琉球民謡ふうとでも言おうか。途中、自身の曲前のMCでヤイコが言った。

「今夜の熊本は、どんな月が出てるかな?」

そんな言葉がフラッシュバックしつつ。

福島と神戸、熊本。音楽を通じて繋がってるから、全国から寄せられた皆さんの気持ちを音楽を通じた何かに使いたい、そう言う思いから半年間の限定ながら、熊本のFM局でMy Life is My Message RADIOと言う番組がスタートすることになったとのこと。

洋アニキ、ヤイコともに5年前は音楽に力なんてあるのか?と思ったと言う。だけど、今こうして、誰かの力になっていると言うことを僕らは感じている。

そうだよ、アニキ。

俺たちは、間違ってはいない!

今年は熊本強化年間らしいから(笑)、また近いうちにライヴで会おうね、アニキ。

My Life is My Message RADIO
FMK 毎月第4日曜日 20:00〜20:55
9月25日スタート。

尚、8月27日には別の局で今夜のライヴが放送される。

#ライヴレポート

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