桜庭裕介/桜庭電機株式会社
【電気知識集vol.5】三相線路において中性点接地で、健全相の対地電圧が上がる仕組み
対地電圧

【電気知識集vol.5】三相線路において中性点接地で、健全相の対地電圧が上がる仕組み

桜庭裕介/桜庭電機株式会社

インターネット上、参考書、問題集にて、各接地方式の利点・特徴をいうのを見かけたことがあると思う。接地に関するメーカー図書、教科書でもこういったまとめ方をしている。下記のような表だ。
自分は少し覚えやすいように工夫をしている。

画像1

一次試験に対応するためには、この表をそのまま覚え込むといい。しかし、実際のところ、この表だけでは仕組み、メカニズムが記載されていないのでよくわからない。調べて資料を作成することにした。
二次試験に挑戦する方はしっかりと理解しておいた方が自信をもって回答が書けるだろう。

間違いやすい点

中性点の接地方式の仕組みを説明する前に、よく勘違いする点を先に学ぼう。そうすることで、中性点接地方式をかなり理解しやすくなる。
直接接地方式を例に説明する。

中性点を直接接地することで、「健全相電圧の電圧上昇を抑制する」
これは誤りである。

中性点を直接接地することで、「健全相電圧の対地電圧の上昇を抑制する」
これが正しい。

画像2

健全相の対地電圧が上昇する仕組み

対地電圧とは「中性点の電位」と「相電圧」の和であることを覚えよう。
異常がない通常状態では、「中性点の電位」は0だ。
しかし、地絡が派生した場合、地絡が発生した相から対地に電流が流れる。中性点と対地間には抵抗がある。つまり、電位差が生じる。従って、中性点の電位が0ではなくなるのだ。
図に書くと分かり易い。
対地電圧Vr=Er+0ではなく、Vr=Er+Vnになるのだ。

画像3

まとめ

以上、「三相線路において中性点接地で、健全相の対地電圧が上がる仕組み」の資料となります。
ここの分野の勉強は、苦手、あまりしたことがない方が多いです。その根本の原因に、教える側の学校の先生が、現場経験もなく、物を見たことがないので、きちんと理解できていないということもあるでしょう。仕方がない部分ではあります。嘆きたくなる気持ちも大いに分かりますが(自分もそうでした)、自分でやっていくしかないので、頑張りましょう。

また、電験合格を成し遂げる為にも、苦手分野は潰していきましょう。重要項目を時間のある今の内からしっかりと学び、試験直前で楽ができるように備えていきましょう。

サポートして下さった方への御礼

先日、資料を配信したところ、「サポート」機能から励ましのメッセージに加えて、お金を下さった方がいました。自分が役立つことができたことに大変嬉しく思います。おかげさまで、こうした勉強資料を配信する生活を続けることができています。
今後の活動資金とすると共に、今後も皆さまから学習していて不明な点を収集し、資料作成していきたいと思います。

本当にありがとうございました。


【2019.7.12追記】
「法規の要点を押さえるブログ」配信開始

法規に関して、講習会や塾に通う人は少なく、ほとんどの方が独学だろう。勉強の抜けがないか、確認する意味で本ブログを利用して頂ければ幸いである。重要なポイントをまとめてある。

【2019年10月12日追記】
電験二次試験のプロジェクトを開始しました。電験2種以上を目指す予定がある方に活用頂ければと思います。


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桜庭裕介/桜庭電機株式会社
株式会社設立中。専門分野は電気/エネルギー/設計/工程管理。雑誌「新電気」連載、企業講義を経験。参考書出版(2022年10月2冊同時刊行)。学習システムの検証と世の中で実際に仕掛ける仕事情報をマガジンで共有。価値創造できる人材を輩出することで、世の中に貢献する。