音楽について書こう 〜水曜日のカンパネラ〜(その2)
こんなに深い沼だなんて、この時にはなにも知らずに第一歩を踏み出してしまったのだった…………の、続きです。
初めての現場に行ったその頃は「シネマジャック」というアルバムのリリースイベントがちょうど続いていました。なのでたて続けにリリースイベントに行ったのでした。
新宿タワレコでは、ランボーという曲の歌詞に栄養ドリンクが出てくるので、運営のTwitterを通じて、みんなで栄養ドリンクを掲げてコムアイさんにサプライズをしよう!と知らされていた。そんなんで仕込んで行った訳です。するとはじまる前に気の優しそうなお兄さんが、持ってない人に栄養ドリンクを配っていて、みんなでやりましょう!と声をかける。ファンならでは微笑ましい光景だ。
この日もコムアイさんのパフォーマンスはおもしろい。舞台を降りて観客席になだれ込み、遠巻きに見てる人を捕まえる。あんまり後ろで見てると捕まりますよ~とコムアイさん。油断も隙もあったもんではない。
栄養ドリンクを配ってたお兄さんをはじめ、揃いのシネマTシャツを来た人たちは相変わらずいらっしゃる。
この日も笑い、そして耳をくすぐる官能の音を聴かせてもらい、サインへと並ぶ。二度目となると少し慣れてくる。そんなこんなで2度目の参戦も楽しく終わる。
そして3度目は横浜ビブレのタワレコへ。
ダウンロードで聴いていた「星一徹」という曲を初めて生で聴くことができた。この曲は、曲名の通り星一徹の代名詞でもあるちゃぶ台返しがモチーフにされている。サビの部分では、観客たちを座らせみんなでちゃぶ台返しをするようにとコムアイさんに強要される。いい大人がやっている姿はなかなかのカオスな空間だ。さらにこの曲の良さは、サビにいくにつれて低音のドラムが流れるメロディと共に早くなる。自分の耳にとって至極の快感が得られるのだ。そんなこんなでリリイベは続く。
ここでは下の写真のようにお客さんの幼女の背後に忍び寄り歌っている。
リリイベに通い。ふと思う。
いつもタダで見せてもらって悪いな、ちゃんとお金払って見に行かなきゃならんな……。沼に二歩目を踏み入れた瞬間である。両足とも泥がついてしまう。
そして最初にお金を払って行ったライブが、こちら。
渋谷で「ミツコ」という曲のモチーフになっている、園子温監督の「恋の罪」という映画を見て、トーク&ミニライブというものである。終了時間が遅いこともあり、「ミツコ」の歌詞の通り"東京渋谷区終電間際の攻防せめぎ合い"となりつつ、初めての有料ライブを楽しんだのであった。
ついにタダだから見に行ってたという訳だけではなく、身銭を切って見に行かなければならない。に変わっていた。こんなことは四十も過ぎて初めての体験だった。しかし面白いものには、金を払う価値が発生するのだ。
なにやらおかしなことに点火された頃だった。
その火が着いたまま、数ヶ月後「水曜日の視聴覚室」という主催ライブに行くのであった。ひとりで行くのは心細かったので、前述の卯ノ花クダシのベースくんを誘って行ったのでした。
渋谷はWWW!!ツーマンライブということで、もうひと方はAZUMA HITOMIさんというアーティスト。要塞と言われる光と音のスピーカーや、様々な楽器や音響機器を駆使して曲を作ってる方で、大迫力のサウンドを提供してくださる。
そして、我らが水曜日のカンパネラ!包帯で顔巻かれたコムアイさんと思しき人物が歌い幕が開ける。しかしニセモノだったというトリックもありライブがはじまる。われわれを楽しませてくれるVJを含めた演出。今までのタワレコとかではなかった迫力だ。そして新しいアルバムと全国ツアーというビッグニュース。
アンコールで共演者のAZUMA HITOMIさんとのコラボ。最後は観客も舞台に立つというカオスな状況に!!そんなライブを経て帰りにはコムアイさん自らみなさんをお見送り。
いっしょに写真も撮りました。
そして何より大阪からケンモチヒデフミさんがやって来てました。やっと会えました!!Twitterでたまにお返事してくださったりキャッチーな印象でしたが、実際会ったらもっとキャッチー♪
とても楽しめました。
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