全然酸っぱくなかったよね。
ヘアカラー。
今や若い子も、なんならお子ちゃまたちでもやっていたりするけど、わたしのヘアカラーデビューは遅かった。
それは41歳の初夏のこと。
今やわたしの髪は短くて茶色くて…なんだけど、30代の半ばぐらいまで黒髪(ちょい焦茶髪)の腰の辺りまであるロングヘアだったのだ。
ガラスの仮面の月影先生みたいな髪型で。
「イメチェン的に髪を染めてみてはどうだろうか?」と思ってはみるものの…
「いやいや、そんなロングヘアで失敗したらどうすんの?」
「取り返しがつかなくなっちゃうんじゃないの?」
「そもそも年に1回ぐらいしか美容室行かんやん。」
「生まれ持った髪色が一番自分に合うってことなんじゃないの?」
と、なんだか自分に言い訳して、やらなかった。
今だったら言える。
「失敗したら戻せばいいじゃん。」
「取り返しのつかないことなんてほとんどないわ。」
「行きなさいよ、美容室」
「守りに入ってんじゃねーよ」
そんなわたしが30代の半ばに色々あって髪を切った。
2ヶ月に1回ぐらい髪を切りに美容室に行くような生活に変わって。
でも、なんかここぞというタイミングが掴めなくて、それから何年も焦茶ショートで過ごしていた。
もはや、さっきグダグダと羅列していた髪を染めない理由なんてほとんど継続してないのに。
頑なに黒髪。というか、元々のちょい焦茶髪。
もはや酸っぱい葡萄。
やってみたいけど、きっと似合わないに違いない。
やってみたいけど、失敗しちゃうかも知んない。
やってみたいけど、誰かに笑われるかも知んない。
やってみたいけど、社会人として…。
いや、誰に笑われんのさ?
自分がやりたいことをやってみて何が悪い?
やりたいことをやってみて笑うような人を大事にしなきゃダメなの?
そっちの声、聞く必要ある?
そもそも、最近ほぼ出社してないから誰も何も言わなくね?
よし。
やってみよう。
美容師のお兄さんに「今日、どうしましょっか?」と聞かれたわたし。
「髪の毛の色を変えてみようと思うんですよ。(言っちゃったー、言っちゃったー)」
お兄さんはあっさり「いいっすねー」と。
それからというもの、茶色ベースにベージュにしたりピンクにしたり、毛染めライフを楽しんでおります。
幸い夫や子どもや友人からも好評で、次どうしようかなーってワクワクする日々を過ごしている次第です。
勝手に酸っぱいと決めつけていた葡萄、全然酸っぱくなかったじゃーん!!!
自分の勝手な思い込み、捨ててみたら案外いいかもよ。
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