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2012 C-Tornades⑨「『こたえ』はなかった」(シリーズ最終回)

このシリーズの冒頭、今回の旅の目的を

3年前にシアトルに来て、アメリカのバスケ事情に衝撃を受けた私。
それから自分なりに色々日本でも頑張ってきたつもりなんですが、その途中経過のチェックとこれからについて考えるための今回の研修。
身が引き締まります。

という風に書きました。
これ、当時書いたブログには「日本で試行錯誤してきたことのこたえ合わせをしてみたい」って書いてたんですよ。
そして恐れ多いことに、シリーズ⑧で紹介した「ツアー総括ミーティング」の折にもそんな風なことを参加者の皆さんの前で呟いたりしてます。

とんでもないっすねw

コピーキャットと笑え!とばかりに何もかも真似をするというのもひとつ。
我がオリジナルを発揮しようともがくのもひとつ。
「強さ」の魔法を身につけるべく、トカゲの黒焼きを求めて歩くのもひとつ。

文化も違えば、経済環境も違う、そもそもスポーツに対する環境が違うし、親子や家庭についての考え方も違う。
そして、自由と権利、そして責任についての考え方が違う。

この頃携わらせていただいていたミニバスチームが変わったということもあり、とにかく自分が良いと思ったことは、思いつきでもなんでも躊躇なく試させていただくことにしました。
一方、どんな素晴らしい手法や考え方でも、私が納得しないものは(チームでは)取り入れないことにしましたw
さらに。
いわゆるランシュー、ドリブルシュート、四角パス、スリーメン、対面パス、シェービング…
これまでなんとなくやってたメニュー、自分がその仕組みと効果の理屈がわかるまで、ということで全部やらないことにしましたw



その結果は…
実際にはこれを書いている2022年5月にはある程度どうなったかはわかっているんですが、問題の答えを教えるんじゃなくて、解き方を一緒に考えること、何なら設問のフレームを一緒に考えることがコーチの仕事なんじゃね?とか思ったりするようになりました。
そして。
誤解を招きかねないのを承知で書くと、バスケットボールという競技がどうでもよくなりましたw
「なんのため」さえはっきりしていれば、十人十色、百チーム百様。



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この時はじめて長い時間を共に過ごすことになった現在は全国のトルネードアカデミーを束ねるがっちゃん。
一生の出会いになりました。
帰国後、いろんな場面でがっちゃんが魔法を使うのを目の当たりにして、その凄さに感動したり、足らざる自分を悔んだり。

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前回同様、旅はまだまだ続くんですが、ひとまずここでシリーズ区切りです。次は2014年にまた行きますw


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