北コースの見どころ③|キュポラの煙突のある風景
「さびたキューポラの見える街で ふたりあるいてたね」
高岡の地場産業を取り上げた短編映画「すず」の主題歌の一節です。
キュポラとは、鉄鋳物を製造するための鋳鉄溶解炉のことです。
煙突からもくもくと立ち上がる黒い煙の連なる景色が、かつての高岡の繁栄を示していました。
近代までは鉄鋳物(特に、美術鉄器)を製造する工場は千保川沿いや金屋町を中心に多く立地していたようですが、事業所は減少傾向にあります。金屋町の一角に南部鋳造のキュポラが残されていますが、これも現在は引退したもの。