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保育士試験「音楽」、完璧だったのに32点だった話

令和5年度保育士試験(後期)にて、独学で一発合格しました。
もちろん実技試験も全て独学です。

結果的に合格ではあったのですが、自信のあった「音楽」がなんと32点!
50点中30点以上で合格なので、かなりギリギリでした。

本番は緊張して手が震えたものの、練習通りに弾き切ることができ、ミスタッチも一度もありませんでした。
それにも関わらずギリギリな点数しか取れなかった理由を考えてみたのでお話します。


「音楽」の試験当日の話

試験が始まるまで

私は「造形」と「音楽」を選択したので、まずは朝イチで「造形」の試験があり、その後「音楽」の試験までは5時間空きました。
試験会場では音を出す練習は一切禁止のため、指を動かす練習程度しかできません。
後期試験は寒かったので、冷え性の私はずっとカイロを握っていました。

待合室に入れるのは試験1時間前から。
自分の試験時間の20分ほど前に名前が呼ばれ、他の受験者数人と一緒に待合室から試験室に移動します。

試験の流れ

試験室は狭い教室でした。
ノックして「失礼します」と入ると、奥に2人の女性試験官。
右手に荷物置きがあったのでそこに手荷物を置き、楽譜と受験票だけ持って試験官の前に立ちます。

名前を聞かれたので答え、その後試験官二人に受験番号のシールを「お願いします」と手渡ししました。
「受験票は置いていいですよ」と言われたので荷物に入れに行き、「よろしくお願いします」と言ってピアノに座りました。

そこから2曲連続で演奏。
終わった後は立ち上がり、荷物を持って「ありがとうございました」と言って試験室を出ました。
おそらく全部で3分くらいです。

演奏について

私が受けたのは令和5年度の後期試験。
課題曲は「幸せなら手をたたこう」「やぎさんゆうびん」の2曲です。

ネットで「保育士試験用」にアレンジして販売されている「中級」の楽譜(各200円ほど)を使用しました。
2曲とも前奏4小節、後奏なしの楽譜です。

家での練習は全てキーボードで、当日はアップライトピアノでした。
20年ほど前ですがピアノを習っていた経験があるため、グランドピアノの鍵盤が重いことは分かっており、特に家にあるキーボード以外での練習はしていませんでした。

ところが、当日ピアノに触ってみてビックリ。
めちゃくちゃ音が大きい!!!
試験室がかなり狭いため、想像以上の音が鳴りました。
前奏の間に心を落ち着かせられたのが救いです。
いきなり歌だったらもっと動揺していたかも……

試験官は右斜め後ろにいたため、持ち込んだ楽譜や受験者の表情は見られません。
それでも笑顔を意識し、楽しそうに身体も動かして弾いたつもりです。
手は震えながらですが、奇跡的にミスタッチはなく、練習した通りに弾き切ることができました。

自分の中では完璧で、逆にこれで落ちたら次何をすればいいんだ……?と思いながらの帰宅でした。
もちろん、これは保育士試験。ピアノの試験でも歌の試験でもありません。
それは分かっていたので、上手に演奏することではなく、子どもたちと一緒に歌うことをイメージして練習してきました。

なのに、32点だったんです。

なぜ高得点を取れなかったのか

上手くいったところ、気を付けたところ

まずは合格に繋がったと思われる部分の考察です。
独学のため、ネットで合格者の情報収集をして気を付けたところも含まれます。

  • ミスなく弾けた。
    →保育園で子どもと歌うのにミスして止まってしまったら子どもはガッカリ。もしミスしても止まらずに歌い切る練習をしていた。

  • 知っている曲でもしっかり楽譜を見て練習した。
    →間違って覚えている歌詞やメロディーが無いかしっかり確認していた。

  • 笑顔で楽しく弾けた。
    →保育士になって子どもと一緒に歌っているつもりで演奏した。

  • 転調して音を下げた。
    →高い音が出しにくかったため、本番でミスしないように転調された楽譜を使った。子どもにも歌いやすい高さになったと思う。

  • テンポを崩さず弾けた。
    →ピアノをやめてからも部活等で音楽は続けていたので、テンポは崩さず弾けたと思う。(※実際の客観的評価は不明)

  • 大きな声で歌えた。
    →声は通る方。本番もお腹から声を出すつもりで意識していた。

基本的には「上手く弾こう!」ではなく、「子どもが歌いやすいように」を意識していたつもりです。
この辺りが評価されて合格点に届いたのではないかと思います。

点数が伸びなかった理由の考察①

合格はしたものの、32点ということは合格者の中ではかなり下の方と思われます。
「保育士として認められるギリギリライン」ということです。
ここからは残りの18点が取れなかった理由について考えていきます。

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