生成AIを用いたVTuberの具体的な運用方法

前回書いたnoteが好評だったので、その中のトピックの一つ「AIVTuberの運用」について書いていきます。僕自身VTuberに興味があるのと、過去にVTuber数十名ほどとイベントを組んだこともあり、その点については比較的深い話ができるのではないかと思っております。

前回のnoteをまだ読んでいない方はこちらをご覧ください。

VTuberとは

現在世界的にも注目されているVTuber。

VTuberをwikipediaで調べてみると、

バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー、英: Virtual YouTuber)は、主にインターネットやメディアで活動する2DCGや3DCGで描画されたキャラクター(アバター)、もしくはそれらを用いて動画投稿・生放送を行う配信者の総称を指す語。略語として「VTuber」「Vチューバー」(ブイチューバー)が使われる。

wikipedia

と書かれています。バーチャル上で配信する配信者の総称という理解でOKです。ちなみに日本が確か初めてで、当時はキズナアイさんが初だったかと思います。

配信1回で年収1億

VTuberは一人当たりどれくらい儲かっているのか。最近では一回の配信で1億円の収益を上げたVTuberもいましたね。

主な収入源は以下のような媒体です。

1.YouTubeの広告収入
2.ライブ配信での投げ銭
3.メンバーシップ
4.グッズ
5.イベント出演料
6.PR案件

収益はやはりこの点に集約されており、配信だけで考えると、広告収入や投げ銭の割合が大きくしめ、人気が出てくるとメンバーシップなどのストック収益が溜まっていきます。

かかるコストも大きい

VTuberを運営する上で、配信機材や絵画のクオリティが欠かせず、さらに生配信においては声優としての技量も欠かせません。さらに市場のおおよそはホロライブ、にじさんじ、のリプロ、.LIVE、774 icn.などの大手事務所などが組織として戦っているため、個人で立ち向かうと確実に負けてしまいます。

ですので「ただのVTuber」として戦ってはいつまで経っても勝ち抜けられない市場でもあると言えます。

これは聞いた話ですが、集音性の高いマイクやカメラなどの配信機材、人間をVtuberに変換する機材など、本格的に始めると100万円超えるそうです。

投資回収できるかわからない領域のため、素人が戦うには厳しい市場ですね。

どんなVTuberなら勝てるのか

結局のところ単なるVTuberでは勝ち抜けるには厳しい市場であるということがわかりました。では実際どんなものがいいのか、私の考えを含めて書いていきます。

まず、こういった大手が市場を寡占していて参入障壁が高い場合の施策として有効なのは、コンセプト中心の戦い方です。

コンセプトについて軽く触れますが、すでに市場に流れているVTuberもある種ここを入念に練って戦っています。彼らの場合だと、「妹系」「姉系」「オラオラ系」などなんらかの刺さる要素を引っ提げて市場に望んでいると言えます。

基本的にはこの考え方が必要です。

加えて、素人が初期投資せずに勝ち抜けるにはなんらかのビジネスモデルが必要だと考えています。

例えば
①VTuber × チャット疑似恋愛
②VTuber × リアル
③VTuber × 成人コンテンツ

などが挙げられます。

ビジネスアイディアと構造

皆さんはファンがVTuberに惹きつけられる要因2つをご存知でしょうか?この2つの要素とコンセプトが相まってVTuberは世間に浸透してきました。

答えは「声」と「キャラデザ」です。

この点に関しては人間と同じで、第一印象を与えるこの2つがVTuberにおいては重要な役割を果たしています。キャラデザについては生成AIでなんとかなりそうです。

しかし声はどうでしょうか。まだまだ発展途上の音声AIで賄うには不十分のようにも思います。

ちなみに実際に動かす技術は多く散見されるので参考までにこちらもご覧ください。

さて、音声を変換することは叶いますが、市場にハマるような声を演出できるかは微妙なので、そこを何で補うか、という観点が必要です。

それこそビジネスモデルでの闘い方だと考えています。

①チャット疑似恋愛
VTuberは基本的に配信での双方向であり、個別での双方はありません。言うなればここは過疎市場なわけです。
構造は比較的シンプルです。

1.VTuberとしてファンをつける
2.個別チャット用のLINEに流す
3.ネットクーポンなどをShopifyなどで売る
4.LINEにそのワードを入れると限定音声や限定ストーリーが体験できる

などです。例えば
・一緒にファミレスに行く
・選んだ服を着てあげる
・一緒にホテルへ行く
など、ストーリー展開自体をチケットとして売る方法なども実際に存在します。

ただし、チャットを自動化できるかどうかはシステム的な知見が必要なため、最初は人力でも良いかもしれません。ストーリー画像は生成AIで作成できそうですね。

②VTuber × リアル

これはVTuberとして露出を増やしていき、リアルなインフルエンサーに繋げていくスタイルです。一番近い例は「ストプリ」などです。彼らの場合はアイドルですが、これを①のような組み合わせで展開していくのは定番の流れだと思います。

③VTuber × 成人向けコンテンツ

あくまで分野の話なので特にこのコンテンツ自体が成人向けではないことを断っておきます。noteさん、お願いいたします。

実はVTuber × 成人向けコンテンツでトップを走る方は、ストック収入で2億円以上あります。500円/月×4万人です。えぐいですね。

この業界は意外と参入されている市場ですが、出たり入ったりの循環が激しい業界でもあります。なぜなら中の人の精神が持たないからです。これを強かに長らくやっている人は非常に優秀だと思います。

さて、コンテンツとしてはVTuberの構造に極めて近いものです。媒体としてはOnlyfansやFantiaなどのファンサークル系のサービスが一般的です。

大まかな流れは
①VTuberとしてリリースする
②fantiaに登録する
③SNSやFantiaに画像投稿する
④音声も投稿する
⑤ポイント課金してくれるユーザーを増やす
⑥定期コンテンツを月額課金で提供する
といった感じで、非常に今のムーブに沿っているような感じです。


この1〜3のビジネスモデルではグッズ販売の話はしませんでしたが、ここまできたらある程度ものは売れるので、そこまで触れてません。ご承知おきください。

AIに触れないと言いつつ触れてしまう所業

まず初めにすみません。AIは触れないと言いつつ触れてしまいました。新しいものに反応してしまうのは性ですかね。

と言いつつ、やはり業務効率化や能力の一般化に大きく寄与するAI活用なので、触れておかないと損です。

実際先述しているような内容も、こんな技術がなければ触れてすらいないと思います。今後さらに発展してくるので、先行者利益を獲得できるように頑張りましょう。

まだ生成AIを始めてない人は、よければこちらをどうぞ。


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