長期休暇

この学校では年に3回長期休暇がある。休暇は祝日の並びにより、長短はあるが最大で約2週間、短くても約1週間ほどある。
全国から集まっている学生なので、休暇期間中についてはそれぞれの実家に帰るのが大多数である。しかしながら、その中でもいくつか休暇の過ごし方に3パターンほどあるのでその3パターンを紹介しよう

【大多数派】休暇間の全てを実家に帰省

これは大多数の学生のパターンであるが休暇期間全てを実家で過ごす学生について紹介しよう。
学生については実家が外出範囲外に存在するのが大多数であるため、意気揚々と実家に帰り、自身の成長ぶりや地元の中学校の同級生との時間を楽しむのである。年末年始の休暇であれば、給料をそれなりにもらっている事もあり、兄弟にお年玉をあげたり、有意義に楽しむ。
しかしながら、地元の同級生と遊ぶのも大体1年生までである。2年生以降については友人関係が大きく変わるのとの同時に価値観が普通の高校生と明らかに変わってくる。やはり、遠方にいる同級生とは話もだが、お金の使い方・生活習慣・世間とのギャップが生まれてしまう。

【少数派】休暇間は部活が全て

これは少数派になるのだが、2週間ほどの休暇があっても合宿やインターハイ等の全国大会により、部活以外の時間(休み)は3日という部活もある。そのため、1週間ほどの休暇の場合は全て部活なんてのもザラにある。
たった3日の休みで九州の離島や北海道の北端に帰省する学生についてはたまったもんじゃない。そのため、3日間の休みを全て都内のホテルや近場の同期の実家に宿泊する学生も実は何人かいた。

【極少数派】時間はあっても絶対実家には帰らない

これはかなりのレアケースになるのだが、長期休暇があっても実家に帰省しない学生がいる。
理由についは、家庭環境が複雑で実家に帰省せず、同期の実家やホテル、民宿に連泊する。実際に私の同期にもいた。
この学校は、こういった学生が少なからず存在しており、学力はあるのに中学校を卒業して就職をしなければならないような複雑な家庭環境の学生もいた。そのため、お金もかからずに実家から出ることができる事から一生懸命に勉強をして受験し合格を勝ち取ったという苦労人も少なくないのだ。

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