部活動

言い忘れていたのだが、この少年院には部活動が存在する。基本的には普通の高校にある部活動は大体あり、部活の種類によっては通信制の高校生が参加する大会や普通の高校生が参加する大会(インターハイの出場も可能)に参加することもできる。その中でも異質な部活動としては銃剣道部やドリル部といったものがある。

銃剣道部とは?

陸上自衛隊では銃剣道という競技が行われている。この競技は武道の一環として行われているが、スーパーマイナーな競技である。しかしながら、国体競技にも入っており知名度の割には競技大会規模はなかなかのものだ。
国体では日本武道館で行われるのだが、基本的には少年工科学校学生が高校生の中でもメインになる。だって、普通の高校はほとんどやってないし、現役の自衛官が指導しているのだから。
というわけで、少年工科学校銃剣道部No1を日本武道館で決める大会になるのが大体の構図のわけだ。

ドリル部とは?

少年工科学校と防衛大学校以外に私は聞いたことがない部活動である。今でこそメディアでも取り上げられ、一部では有名になってしまったが、当時のわたしたちの中では通称「妥協部(だきょうぶ)」と言われていた。
理由は至極簡単、練習量がどの部活動より少なかったのだ。土日は土曜の午前中の練習のみ。他のきつい部活によっては、土曜は午前・午後・夜の3部、日曜は午前・午後、唯一の休憩は日曜の夕方だけなんて部活動もあった。
そういった部活動の中で見れば非常に楽な部活動として見られてしまう。ましてや、唯一外出ができる土日に部活動しかしていない学生、かたや、土曜の昼から外出して楽しんでいる学生、体力と性力と欲求に満ち溢れた未成年にとってどちらが羨ましいか。
もちろん、土曜日の昼から外出が羨ましいです。


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