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化学流産のこと+++うつらつら日乗

化学流産だった。

「数値、どうですか」
「……低いですね」
勢い込んで医師に聞いたことばは宙を舞い、そしてあっけなく落下した。

どうやらあまりにも早く検査したせいで、化学流産を検知してしまったらしい。
要らぬところで傷ついてしまった。


最初、そんな早い時期に陽性反応なんて出るわけない、と思っていた。
だが夫に勧められて妊娠検査薬で検査したところ、陽性反応が出たのである。

今まで見たことがなかった。
むしろ2本も線が出ない仕様なんじゃないかと思っていたくらいだ。

嬉しかった。

けれど、結果は化学流産。
出血していたし途中から基礎体温も下がってしまったけれども、希望は捨てられなかった結果だが、現実はそううまくいくことはなかった。

はは、と渇いた笑いをしつつ、日々を生きていくしかないのだと、受け入れるしかないのだと、ただ、わたしは前を向くだけだ。

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