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日光白根山と天狗

自分の日記に書いていたら、筆がのってしまったのでnoteにも書いておこうと思った。日記のコピーなので読みやすいさなどを考慮して編集してないDraft版だ。怒らないでほしい。

X(旧Twitter)で知り合ったフォロワーさんに日光白根山に連れて行ってもらった。Xで知り合った人とリアルに会うというのは初めてだったので、少し緊張したけどこういう機会でもなければ、自分で誘うことはないので会ってみることにした。
会ってみるとXで想像していた印象から大きく外れることはなく、理知的で優しそうな人だった。
あまり個人情報を勝手にさらすと訴えられかねないので、ここまでにしておく。

日光白根山までは、フォロワーさんの車で片道約3時間かけて送ってもらい、一緒に山に登った。

白根山は標高2,578mで、ロープウェイで2000mまで行くことができる。頂上までの道のりはTHE山って感じの林を歩き、7割くらい登ると大小さまざまな大きさの石が転がる砂利道となっている。

林の中は日本百名山の山だけあって、スタートは道も広く歩きやすかった。
そのうち、道幅が狭くすぐ横は崖のような道もあったが歩きにくいと感じることはなかった。

林の中でいくつか道を横断するように木が倒れていたが、危険を冒さないと通れないほどの難所ではなく、少しスパイスが聞いたアクセントにはなっていたと思う。
帰り道でも、「あーこんな場所あったな」と思い出せるくらいであった。
木々はつるつるとした広葉樹のダケカンパが多く日差しを遮ってくれていた。

林を抜けると景色は一変し、視界が開ける。
視界を遮るものはなく頂上を視認できるようになる。あとで、そこは頂上じゃないことがわかるのだが、、、

道は山岳地帯といった感じで、砂利道の石が大きい版といった感じだ。
かなり歩きづらく小さな石が大きな石の上に置いてあり、大股で歩くと石同士が擦れて足元が大きくズレる。

ここからはストックを使ったほうがよいというアドバイスもあり、ストックでバランスを取りながら登ったおかげで登りでは転ばずに済んだ。
ストックは偉大だが、ところどころ邪魔に感じることもあったから片方だけ持っている人の気持ちもなんとなくわかった気がする。

頂上に着くと想像以上の景色が広がっていた。
空気は澄んでいて、木々で視界も遮られていないので思い描いていた山頂というものを実感できた。
私が登ってきた低山は頂上に着いても木々に視界を奪われていることが多く、少し残念な気分になっていた。高山に登る人の気持ちがわかった気がする。

頂上からはエメラルドが映えている五色沼や、中禅寺湖が見える。
当時は気が付いてなかったが、中禅寺湖はこんなに距離があったのかとGoogle Mapを見ている今になって2500mという高さに驚愕している。

頂上には、かわいい柴犬を連れたご夫婦、小さなお子さんを背負ったお父さん、グループで来たおばさま方、男女混合の大学生くらいのグループ多種多様な人々に愛されているのだと実感できた。
崖の先端で写真を撮ってもらっている男性がおり、きっと彼の前世はディスカバリーチャンネルで見るヤギだったのだろう。
本当に多種多様だ。
しかし、わざわざこんな所まで登る変わり者ということだけは同じなのだから面白いものだ。

帰りは、私の体力も考慮してもらい来た道と同じ道をなぞってもらった。
砂利道は登りのは比にならないならないほど滑りやすく、かなり神経を使った。
上司と話しているときより神経を使ったかもしれない。
決して上司が怖いと思っているわけではない。
信じてくれ。

後ろを歩いていた柴犬が嬉しそうに軽やかに降りてきていた。
人間の足腰の脆弱性を恨むほどである。
しかし、犬からしてみたら目の前に倒れている木や大きな石があり、滑った時の恐怖感はレベルが違うのを想像すると、視点を高くした進化もあながち悪くないのかなと考えていた。

砂利道を抜け、林エリアに入ってからは多少は楽にはなったが、それでもかなりの緊張感で精神をすり減らしながらなんとか下山した。

下山中に小学生未満のお子さんとご夫婦で登っており、涼しい顔して楽しそうに登っている子供と死にそうな顔で下っているおじさんを一枚の絵画にしたら、成長曲線を揶揄した名画になりそうだなとまたもや脳が働いていない妄想をしていた。

下りのロープウェイ乗り場まで戻ってきて、今までいた山頂を見上げた時に本当にあんな遠い場所にいたのか?幻覚か?と何度も思った。
景色がきれいなのと、達成感から900円のざるそばがとてもおいしく感じた。
登って、疲れてから食べることをお勧めする。
決して下界の価値観を押し付けれはいけない。

帰りの道のりも渋滞に捕まりながら、運転してくださったフォロワーさんにも頭も上がらない。
考えてくれ、3時間運転して、同じ山に登って、帰りも3時間運転する。
上記では書かなかったが、60Lのバックに大量の水をもってほぼ水分補給せず初心者の私をサポートしていた。

これを書いている今となっては、あの人は天狗か何かだったのではないかと思っている。そう考えると下山時に見た山の遠さに感じたの幻覚も何かの術にかかっていたのかもしれない。


「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。」
「十分に発達した人間は、天狗と見分けがつかない。」クラークよ。これも追加しておいてくれ。



まぁ、天狗見たことないけど。

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